「美味しい」と感じること

味覚に関してですが、実はあまり自信がありません。自分の舌は、いわゆる「バカ舌」なんじゃないかと思うくらいです。
もっと詳しく云うと、「なかなか敏感な時」と「すっかりバカ舌な時」の波が激しいようなんです。体調が良い時、メンタルの調子が良いときなど、前者ですね。

以前、メンタルを病んだとき(かなり長期間、うつでした)、味覚障害のような状態に陥ったことがあります。何も味が感じられない…というのが、当初は抗うつ剤の副作用かもしれないと思ったのですが、あとから考えると、副作用というよりは病気の症状だったような気がします。
そんなメンタルの状態ですが、すっかり治るちょっと前くらい、かなり気分の波があった時期のことです。この時期は、よくなる時は通常よりもだいぶ気持ちよくなってきます。うつ側から躁側に振れるんでしょう。(躁の方はあまりひどくなりませんでしたけど)そんな時、偶然なんですけど、たまたま買ってきたおかずが、異常に美味しく感じたことがありました。特に好きなおかずでもなく、単に安かったから、空腹しのぎ程度の動機で買ったんですけど…。高い物でも珍しい物でもありません。それは、極めて普通の、ハムカツでした。「えっ、自分、ハムカツをこんなに美味しく感じるの?」それがまずびっくり。正直「ハムカツって美味しいんだぁ」よりも、「自分がこんなに美味しいと感じている」ことに驚きました。

思い起こせば、これまでも「体調又は精神状態による味覚の鈍化」の事例、いくつもありました。

  • 一番「好き」と思っていたビールを、比較試飲で当てられなかった。
  • バーボンが好きだった時期に、非常にまずく感じた銘柄があった。でもたぶん銘柄じゃなくてタイミング(週単位・月単位の変動の影響)だと思う。
  • 体調が悪い時、今でも味覚が鈍感、味がわかりづらい、と思うことがある。


でもまぁ、これをわかっていれば、体調やメンタルの調子がどうなのか、逆に推定することもできますね…(笑)。ものは考えようです。