この言い方、しません

新聞に「国語世論調査」という記事が載っていました。興味有る結果の一部を、新聞から書き写してみます。%は、アンケートでその言葉を使うと答えた人の割合。備考欄は、私が使う表現に○、聞き苦しいと思っている表現に×をつけてみました。

言葉 伝統的表現 備考
1コ上 56.9 1歳上 ×
むかつく 51.7 腹が立つ ×
すごい速い 48.8 すごく速い ×
まったり 29.0 ゆっくり、のんびり
なにげに 28.9 何気なく ×
チョー 26.2 とても ×
真逆 22.1 正反対  
がっつり 21.8 しっかり
半端ない 20.1 半端でない ×
全然明るい 20.0 とても明るい  
みたくなりたい 18.8 みたいになりたい ×
…じゃないですか。 17.7    

いかがです?皆さんも自己評価してみてください。若い人だと『えっ?この表現って間違いなの?』と思う人も多いのでしょうね。


私、言葉の使い方は保守的な方です。もういい年したオッサンだから、という事もありますが。
まず、私らよりも少し下くらいの人が当たり前に使っている「ら抜き言葉」使いません。「見れる」「食べれる」といった言葉、どうしてもなじめません。古い人間なんでしょうねぇ…。
もちろん、言葉は生き物、時代によって変わっていくという事は知っています。でも、だからといって、自分の手で変えたくはないです。
そうは言っても、例えばマンガの中で印象的な場面で使われた言葉、これ、そのまま憶えて使っちゃうこともあります。「すっげーくやしい」とか…。あれ、上で書いたことと矛盾してるぞ(笑)。まぁ、私自身、一貫性のない人間であるってことをあらわしているわけです…。


略語とか技術用語など、特定の世界で使われる言葉も気をつけるようにしています。していますけど…ついつい出ちゃいますね、これ。例えばこのブログ、ハロプロ関係の友人たちの影響で始めましたので、そっち方面の言葉は当たり前のように使っています。『この言葉、使ってるから同類だ』って、安心するというか、仲間意識を持つ効果がありますよね。例えば、「ベリコン」って書いても、一般の方には何のことかわからないでしょう。「Berryz工房のコンサート」の略なんですよ、と、今回は特別サービスで書き添えておきます(なんだよ、エラソーにw)。


ネット上では、語呂が面白いから言い替えたり、誤変換をそのまま面白がって使ったりすることが、日常生活以上によくあります。こういった新しい言葉、新しい使い方、ネットスラングの類は、極力使わないように気をつけています。これも『自分の感覚になじまない』っていうのが一番大きな理由ですが、『若い者ぶってるように思われたくない』っていうのもありますね。ヲッサンの目から見て、日常生活で2ちゃんねる用語を平気で使うのは「痛々しい」とさえ思うんです。ソレを、シングル曲やコンサートツアーのタイトルにまでしちゃうって、どうなんだろう…?なんか『もう気が利いたタイトルは思いつきません、ボキャブラリー枯れました』ってことを表しているような気がしてなりません。
でも私、逆に、若い人と親しくしたい時や、『若い者ぶっているヲッサン』を面白がってもらいたい場合などに、わざと使うこともあります。酔っぱらった時なんかに多いかなぁ。


さて、そんな中で、特に使わないように心がけている言葉が三つあります。それは…

  • 超 … 「超」の次に続く言葉は名詞形だと思うのです。「超法規的措置」(古い!w)など。
  • マジ … 「本当」とか「本気」。たぶん「真面目な話、」あたりが語源かな。
  • やばい … 本来は「危ない」とか「マズイ」といった意味。なんで「おいしい」時に使われるようになったのかなぁ。

の三つ。私、若者じゃないねぇ(笑)。
「やばい」に関しては、長いこと、「ヤクザ・不良用語が一般化した、品のない言葉」と思っていたのですが、実は江戸時代から使われていたようです。いや、こんな知識がすぐに検索で出てくるとは、ありがたいなぁ。


えーと、私、決して『コテコテに正しい日本語を使いたい』とかは思っていません。使わない言葉がある反面、『言葉の遊び』は大好きです。小学生の頃からダジャレをいろいろ考えるクセがついています。ツイッターでも時々思い出したようにつぶやいています。ツイッターといえば、フォローしている人の中で、デーブ・スペクター氏はすごいですね。まさに「質より量」(ほめてます…一応)。ちなみに、昨日、車の中で思いついた一節…(ツイッター未発表です)。


   ★あまり食べたくないお菓子 … ふんころ菓子


あ゛、いま変な変換して笑っちゃった。これ、追記します。


   ★こんな死に方はイヤだ … ふんころ餓死


ところで、なんで運転しながらいきなり「ふんころがし」を思い出したのか、今となってはナゾのままです。ふんころがしに似た車でもあったのか(そんなのあるかい!?)、巨大ふんころがしが横断歩道を渡っていたのか(いたら見たいわ!!)…そういえば最近レンタルで「仮面ライダーブレイド」を見ていますが、ふんころがしアンデッドはいなかったよなぁ…。


閑話休題…(使い方、間違ってないかな???)


あ、こんな内容の更新をしたからといって、私と話す時に気を使う必要はありませんよ、若い友人の皆さん。(若くなくても、もちろんです。)言葉はその人の人となりや、それまで過ごしてきた環境などを表す一助になります。単語ばかりではなく、例えば方言のようなイントネーションやいろいろな細かいニュアンスなど、その人が使っている言葉を分析しながら、その人についてあれやこれやを考える、というのもコミュニケーションの楽しみの一つなのです。