「ヤバい」の氾濫

特に若い人に言いたいんだけど、単純な言葉ですべてを言い表そうとしない方が良いと思うのです。


具体的に言うと、「ヤバい」の氾濫。


元々、危ないとか、危機的な状況を言う言葉だと思うのですが(そう認識しています…間違っていたら優しく教えてください。)、昨今、美味しいとか楽しいとか、何にでも使われているように思います。間違った意味で使われすぎ…と思います。
もちろん、言葉なんて生き物みたいなもので、時代につれて移り変わっていくのは当たり前です。使われ方によって、本来の意味と違う…どころか逆の意味になってしまった単語や表現もたくさんありますね。「適当」とか「良い加減」などが良い例です。
ですが、自分の時代であまりにも大きな変容があるのはイヤなのです。そんな自分は「ら抜き言葉」否定派です。


「ヤバい」に戻りますが、自分の感覚としては、ヤ○ザや不良のあんちゃん達が「ヤバい!サツが来た!」って使う言葉で、あまり上品ではない、という印象です。…というより、この言葉とはそういう出会い方をしています。近代以降の若者言葉なんだろうな、と思っていました。ところが最近ちょっと検索してみたら、意外と古くからある表現だったみたいです。私が見つけたのは、射的場の「矢場」から来ている、というもの。(ほかにも由来はあるようです。興味のある方は調べてみてください。)
じゃあせっかくなので、「ヤバい」を「矢場町」から「ヤバちょ」(笑)、または「矢場とん」って言い換えるのも有りかな…とはまぁ名古屋好きの冗談ですけどね。


とまぁ、いろいろありまして、いいトシのオジサンでもあるので、「超・マジ・ヤバい」等の若者言葉は使わないように心がけているところです。