今日は朝から快晴。でも夜まで持たないだろうなぁ、と、あまり期待していませんでした。ところが冬型が思いのほか安定し、一日中ずっと晴れが続きました。これはチャンス、今日を逃すと昨日みたいな春霞の日々が続くかも…と気合い十分で定時退勤。見つけておいたポイントに向かいました。標高600mほどの加波山系の林道です。
自分向けの記録です。
17:03 職場発
17:29 某交差点
17:35 林道分岐点
17:41 A地点
17:46 観測地
というわけで、43分で観測地に到着。自宅からだと推定20分です。
現地から西を臨んだ風景。28mmにて。中央やや左が真西です。17h52m。
上記中央の浅間山。200mmにて。18h05m。
良く晴れていたのですが、風が強く、見晴らしが良いという事は風を防ぐ物もありません。「吹きさらし状態」なわけで、体感気温がぐんぐん下がります。彗星トライアルは短時間だし、もうそんなに寒くないだろう、と、たかをくくってろくな防寒装備をしていませんでした。いやぁ、寒い、寒い…。
着いてすぐに上の写真を撮り、11×80双眼鏡を三脚にセット。18hから探す事20数分、たぶん18h22m頃、ようやく彗星を見つけました。この時間にならないと見つからないという事は、彗星自体が期待したほどは明るくないことを示しています。肉眼ではとても無理。
200mmによる画像です。18h28m。おおよそ見た感じに近いと思います。正直『何これ?』って感じですが、左上に尾が出ているのがわかりました。
部分拡大。
空がやや暗くなってきた18h34m。でも、空が暗くなるのを待っていると、彗星がどんどん沈んで来てしまいます。超超低空は雲の中ですから、このへんが限界だったかもしれません。
部分拡大。
こんな感じで、寒さに震えながら見たにしては、ちょっと期待外れな感もあったのですが、逆に、こんなに低くても見えたという事は、彗星自体が実際にはかなり明るい事を示しています。18h28mの高度はわずか3.5度しかありません。これから太陽から離れて行きます(実際も見かけ上も)ので、彗星本体は暗くなりますが、空の暗いところに出てきますので観測条件は良くなります。晴れの日を狙って、また観測に出かけたいと思っています。