音声時計

長年、音声時計を使っていますが、久々にリニューアルしました。右が今まで使っていた「トークステーション」、左が新しく買った「トークライナー」です。

トークステーションの方は音声に特化しているため、通常の置き方ではスピーカーと押しボタンしか見えません。時刻合わせ用の液晶画面は底面にあります。


音声時計とは、「○○時○○分です」と、音声で時刻をしらせてくれる時計です。視覚障害者向けに需要があるのはもちろんですが、天体観測者にも隠れた人気があります。例えば…

  • 一昔前の掩蔽観測。星が月に隠される現象の観測に、目では望遠鏡で星を見ながら、耳ではJJYの時報を聞きながら、星が隠れたら「潜入!」出てきたら「出現!」と発言し、時報ごと録音してあとから時刻を測定する、という方法がある(あった)のですが、JJYの毎分00秒の変調だけでは何時何分なのかわかりづらいので、直前に音声時計のコールを一緒に録音する、という方法があったのです。…今やJJYも死語ですが…。
  • 流星観測。1分間に何個流れるのか数える「単純計数観測」。流星はいつどこに流れるのか予想できないので、一瞬たりとも空から目を離したくないわけです。1分ごとに時計がコールしてくれれば、そこで一旦数を締めて、さぐり書きでメモをとるわけです。
  • 日食観測。観測項目が多いほど、またカメラの台数が多いほど、時計を見ている余裕がなくなります。最近はパソコンで「○秒前です」としゃべらせる事ができますが、以前は音声時計でした。

こんなふうに、ちょっとレトロな観測方法で活躍しました。今ならビデオやパソコンを駆使してもっと高精度な観測ができますので、正直、観測の必需品ではなくなりつつあります。
でも、上面のスイッチを押すだけで現在時刻を音声で答えてくれる、ということは、観測中に懐中電灯を点けなくても時刻がわかるのです。つまり、せっかく暗闇に慣れた目を、懐中電灯の明かりでくらませなくても良いわけで、そのまま観測が続けられます。この『暗いところに目を慣らす』(暗順応)というのが、天体観測ではどれほど重要か…。暗順応には時間がかかるのです。そして歳を取るほどに暗順応にかかる時間が伸びて行くわけで、中高年の観測者にこそ、この音声時計の必要度は高くなるのです。


普通の生活でも、けっこう便利に使えます。普通の目覚ましとしては、単にアラームが鳴るよりは、時刻を言ってくれた方が緊迫感(笑)があります。また、深夜に目が覚めて、『今、何時だろう?』と知りたい時にも、電気を点けなくて済むので便利です。
何より、出勤前にバタバタする人のために(?)、オートスピーキングという便利な機能があります。これは、オートスピーキングのボタンを押すと、15分間だけ、毎分00秒ごとに「○○時○○分です」とコールしてくれるのです。毎日、玄関を出る時間が決まっている人は、これで自分にプレッシャーをかけて、遅刻しないようにしましょう。(15分でオフになるので、切る操作は必要はありません。)


新しいトークライナーはやや大きめ(全高108mm)。文字が大きくて読みやすくなっています。でも観測地に持っていくにはちょっと大きすぎるかも。

時刻表示の下には、カレンダー、温度、湿度も表示されます。今、「16度」「56%」 です。欲しい機能は全部盛り込んである、という感じです。忘れちゃいけない進歩は「電波時計」であること。今や電波による時刻補正は当たり前のようになっていますが、先代トークステーションの時にはなかった機能なのです。気がつくと進んでいる…って事が当たり前でしたけど、今度は大丈夫!


このありがたい時計、私はなんとタダで入手しました。実は、楽天のポイントが貯まっていたので、有効に活用する事にたのです。たぶん末永く愛用することになると思いますので、『わが家で最もコストパフォーマンスの良い物品』という事になるかも…(笑)。


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最近、『ストレスが物欲に昇華する』パターンにはまっています。今日、この時計を含めて3件の納品がありました。一つは落札物、一つはサウンドハウスからです。大丈夫か、オレ?(笑)