太陽のテスト撮影

今日は家にいる日で、しかも天気が良いので、金環日食に備えてテスト撮影をしました。ありそうでなかなかない、貴重な休日です。(遊び歩いている自分のせいなんですけどね…w)

これが今のところ予定している観測機材。観測地は自宅の庭なので、手持ちのあらゆる機材を投入できますが、あまり欲張るのも良くないと思い、とりあえず2台に絞りました。基本的にこの線で行くと思います。(他にはフィッシュアイで観測風景を撮ったり、コンパクトデジカメで木漏れ日やピンホール像を撮ったり、といったところを考えています。)


撮影用の望遠鏡。口径90mm、焦点距離1000mmの屈折望遠鏡です。望遠レンズで言うと、1000mmF11相当。

対物側に、ND400フィルターを2枚重ねで装着。露出倍数160000倍になります。


接眼側にカメラボディを装着。手ブレ防止のためにケーブルレリーズは必須です。

ご覧のとおり、ファインダーは外してあります。うっかりのぞくと危険ですから。


こちらは眼視観察用の望遠鏡。ちょっと構造がわかりにくいですねぇ…。

この架台はクーデ式といい、光路を工夫して、対物レンズがどの方向を向いても、いつも同じ位置から接眼レンズをのぞくようになっています。このため、長時間の観察に有利です。ただし、精密な光軸調整が難しいので、大きな天文台でもなければ、太陽のように低倍率でも十分楽しめる対象に限られます。


太陽のテスト撮影。露出をいろいろ変えて撮影します。ISO感度は、ある程度早いシャッターを切るために、400に設定しました。オートブラケット(一度シャッターを押すと、露出を変えて本機の場合は5コマ連続撮影してくれる便利な機能です。)を何回か試しましたが、とりあえず、こんな感じになりました。
1/125秒。

1/80秒。


1/50秒。


1/30秒。


1/20秒。


太陽面には、小さい(といっても地球くらいはありますね)ですが黒点も見えていました。

…というか、このくらいの黒点が当然写る程度の分解能・ピントにしなきゃいけないわけなんです。ピント合わせに関しては、太陽は十分に光量がある天体ですし、F11ともなれば被写界深度が広くなりますので、あまり問題はありません。


それにしても、いつもの天体撮影と比べて、昼間だと準備も片づけも楽々です…。当たり前ですけど、昼間ですから…手元が暗くないですから…w。
ということで、思う存分テスト撮影ができました。夜は夜でまた違うテスト撮影をしまして、たいへん有意義な1日になりました。