観測用イスの修理 - ど寒ブログ part２

天体観測用に使っているお気に入りの椅子があります。高さが自由に変えられる便利な物で、商品名「ホビーチェア」といいます。

天体望遠鏡でいろいろな高さを観測する時、接眼部の高さが変わるので、それに対応するのにすごく便利。というより必須のアイテム。彗星観測でも、惑星を見る時でも、中腰で見ていると目が不規則にゆれてしまい、微光天体や細かい模様がよく見えません。腰を落ち着けてみないとダメなのです。高さが可変（座面高の実測…37～71cm）、折りたたみもできて持ち運びに便利なこの椅子、観測の大切なパートナーなのです。
最近どうも上下の動きがスムースでないし、ほぼ水平に置いたつもりでも座面が傾いているように感じたり、不具合を感じていました。いつも観測の時しか見ないのですが、先日、明るいところでチェックしたところ、ストッパーゴムがかなり摩耗しているのに気づきました。

しくみ。左のように、座面に重さがかかると、前後からストッパーゴムで軸に固定されるようになっています。軸のどの部分にでも固定でき、つまりは無段階に高さが変えられる、というわけです。

でもよく見ると、奥の左側のゴム、右のように既に破損しています。他のゴム（左右合計８箇所）も、かなり劣化が進んでいます。

さて、部品は市販しているんだろうか？そもそもこの椅子、いつ買ったんだっけ？
座面の裏に、ロイヤルホームセンターの値札が貼ってあり、商品名ベストホビーチェア、W-30と型番がわかります。（値段は薄れてしまいましたが、6,800円だったと記憶しています。）これを購入したロイヤルホームセンター土浦店は、ネットで調べると「1996年オープン、2016年1月閉店」とあります。さらに記憶をたどると、私がつくば市に住んでいた1998年までの間だったと思われ、1996～1998年の間の購入ですので、おおよそ25年くらい使用しています。
部品はなさそうだなぁ…と全く期待せずに検索すると、メーカーがすぐにヒット。SEIKOとロゴがありますが、現在「ルネセイコウ」という社名で、このストッパーゴムも販売していました！

これ、かなりラッキーだと思います。お気に入りの品物で、いざ修理しようとしたら、メーカーがもう解散してしまっている…なんていう悲哀を何度か味わっていますので…。
早速、楽天に出店している家具店経由で取り寄せました。普通の封筒で（厚みがあるので定形外ですが）すぐに届きました。ゴム8個、専用ヘックスキー付きです。