ポンチとハトメ打ち具

最近買ったツール。文具というか道具というか何というか…?

真ん中はプラスチックハンマー。右がポンチ。のみ(鑿)のようにハンマーを使って穴を開ける道具です。左はハトメ打ち具。


ハトメ打ち具セット。上が打ち台、この上に乗せて打ちます。


何に使うかといいますと…星座早見盤の自作用です。


例をお見せしましょう。これは、北極星早見盤。望遠鏡の架台(赤道儀)のセッティングに使うものです。
【使用前】

真ん中を中心にして回転できるしくみですが、とりあえずクリップを曲げてとめてあります。


裏側はこうなっています。不要になったファイルの廃物利用なのがバレバレです(笑)。


※ この画像あたりから、デジカメCCD上のゴミが目立つようになりました…。左下にピンぼけの糸くずのようなものが見えます…。


【使用後】

ハトメでとめました。ハトメ(鳩目)は、こんなふうに穴の開いた金属の補強部品です。いろいろな大きさがありますが、ファイルのひも穴の補強は、直径4mmの穴(この径だと「バカ穴」です)を開けて使います。


裏側です。


こんな風に、金属などの材料を裏側でつぶしてとめる(「塑性変形を利用してとめる」と言うらしいです)ことを「かしめ」、動詞では「かしめる」といいます。リベットなどもカシメて止めるものです。


さて、よく売っているハトメパンチ。穴開け(パンチ)とハトメのカシメ部分を一つの道具でできるものです。(黒く写っていますが、実際は銀色です)

形はプライヤー型とでもいうのでしょうか。てこの原理を使っています。でもこの形だと、紙の端から支点の長さまでしか使えません。


この製品は13mm(パンチ穴の中心まで)まで。上部の目盛りの左端の、下からパンチの刃が出ます。

メインの部分は、ハトメ金具をカシメるためにはさみます。(ハトメの方向が図示してあります)


13mmあれば、ひもとじの書類綴りの表紙の補強なら使えます。(実際、若い頃はよく使っていました。)が、星座早見盤のように大きな物(の中心)には、ハトメが止められません。そこで出てくるのがポンチとカシメ具なのです。


今回購入したものは刃先交換式(6種類)です。2.0mmから4.5mmまでの穴が開けられます。

刃先交換は「ねじ式」(笑)。


本体の溝は、開けクズ(丸い紙クズ)を取り出すためのものです。


こんなふうにポンチを押さえて、プラスチックハンマーで叩きます。(実際に叩く場面では両手を使いますので、撮影ができません。)


文具関係では「パンチ」といいます。一方、このカシメ具や、金属加工などで穴開け位置に軽く印を付ける道具は「ポンチ」といいますが、どちらも英文表記は「punch」で、どうやら同じ語源のようです。ラテン語読みと英語読みの違いなのでしょうか???


このカシメ具や打ち台、レザークラフトでいろいろな大きさの金具(スナップボタンなど)を付けるのに用いられるようで、通販のページでも皮革工芸のツールとして載っています。
道具がそろったので、どんなオリジナル星座早見盤を作ろうかな?…といろいろアイデアを練っているところです。


アフィリエイトです。


カシメ具セットはAmazonです。


ポンチは楽天で買いました。