ほどほどに…

年取ったらがんばり過ぎちゃいけない…って話です。
年下の友人で、かなり熱心に天体観測をしていたヤツがいるんです。平日でも観測地まで出かけて写真を撮ったりする…まぁ、若い頃なら自分もやってましたけど。彼の場合はさらに天文普及活動にも熱心という、それはそれは尊敬できる友人です。
その彼が、先月、脳出血で倒れました。仕事帰りの電車の中で具合が悪くなり、最寄りの駅で駅員に救急車を呼んでもらったそうです。現在、入院していますが、手術するほどではなく、投薬療法とリハビリで対処しています。左側の脳で出血があり、右半身が動かない状態です。2回ほど見舞いに行きましたが、会話もちゃんとできて、思ったよりも気落ちしていないのがまだ救いです。いや、そんなふうに見せているんだろうけど。
元々、血圧が高かったそうで、お父さんもお母さんも倒れたことがある、高血圧の家系だ、と言っていました。血圧が高い…となると、人ごとではありません。自分の身に降りかかったら大変です。特に、家で一人でいる時に倒れたら、誰も助けてくれません。一気に、老後の不安が具体化してきました。
でも、物は考えようです。私は既に高血圧の自覚症状があり、通院して降圧剤を飲む身体になっていますので、いきなり倒れたりする事は逆に考えにくいです。臆病者の方が危険察知能力がある…ってことに近いかな。自分の身体にあれこれ気に病むタイプの方が、いきなりポッキリと折れることは回避できるように思います。
疲労感や倦怠感って『これ以上身体を動かさない方が良いよ』っていう、身体からのメッセージなのでしょう。観測でも、スポーツでも同じで、無理をしてでも身体をいじめ抜く…って、ストイックで美しい面もありますけど、やり過ぎて身体を壊したら元も子もありません。特に、中年以降は本当にシャレになりません。もしかしたら私、根性無しで良かった(笑)のかも。
私は、これからも細く長く、いろんな天文現象を楽しみたいです。なので、がんばっちゃって無理して→疲労が蓄積されて→脳の血管がプッツン、しないように、適度にぐうたらな星見を続けて行きたいと考えています。観測後の疲労感は心地よく感じる時もあるけれど、自分の健康に対しては黄色信号なのかもしれません。何事も、無理せず、ほどほどに。よく言えば、バランス良く、ってことかなぁ。そんな感じで、余生を生きて行きたいと思います。
さて、今夜は雨。晴れる心配も(笑)ないので、ちゃんとベッドで寝ることにしましょう。(このへんが良くないよねぇ…苦笑) おやすみなさい。