合言葉を作るなら、ポケットにいつも双眼鏡でしょうか。
おもな仕様
- 口径:20mm
- 倍率:5倍
- プリズム:ポロ(Bak4)
- 実視界:9.4度
- 見かけ視界:47度
- アイレリーフ:16mm
- 重さ:195g
- 最短合焦距離:2.0m
- 合焦機構:CF
- 外装:ラバーコート(?)
- 付属品:接眼キャップ、ストラップ、ソフトケース
この双眼鏡は、とにかく軽く、コンパクトです。軽いので「オモチャのようだ」とも感じますが、のぞいてみると、実に真面目に作られていることがわかります。つまり、外見に似合わず、良く見えるのです。
見かけ視界47度は、広すぎず、狭すぎず、良く見える範囲だけを見る広さです。その代わり、アイレリーフが長く、眼鏡をかけたままでも楽に使えます。
上面。デザインはあくまでシンプル。一番右に書いてあるのは、メーカーのurlです。
下面。ストラップ取り付け部分は片側です。
片側ストラップは、首から下げるよりも、手首に巻いて落下を予防するためのものと思われます。が、やはり首から下げることをメインに考えて欲しかったです。星を見る場合は、首から下げ、肉眼と双眼鏡を、行ったり来たりすることが多いと思います。その際、やはり対物側が真下を向いた方が、安心してぶら下げられます。
接眼側から。この曲面、手に、実に良くフィットします。片手でも、両手でも、持ちやすいです。材質は、これ、よくわからないのですが、プラスティックにラバーコーティングでしょうか?すべり止め効果は十分と思われます。
接眼側はアイカップが接地しているので、ちょっとゆがんで見えますが、ラバーだからです。
対物側から。先端はラバーで、対物レンズを下に向けて置いたときにクッションになります。
右側だけ、アイカップ(目当て)を折り曲げてみました。眼鏡をかけたままでも使いやすいはずです。
この製品は、軽くてコンパクトですので、どこに行くにも持っていけます。コンサート、スポーツ、演劇、バードウォッチング、等、オールマイティと言っても良いでしょう。もちろん星も、肉眼の補助としては十分に機能を発揮してくれます。肉眼で星座めぐりをしていて、見えるか見えないかの星を確認したい時、この双眼鏡がすぐに役立ちます。
個人的には、星見にはちょっと口径不足との印象がありますが、これは、比較した双眼鏡の中で最小口径であった事、筆者がいつも星を見ているのはさらに大きい7×50である事、等、あくまで比較の上での印象です。星を見る双眼鏡としては「肉眼の補助」なのか「双眼鏡でしか見えない天体を見る」のかで、必要な性能が違ってきます。(大ざっぱな例えですが、自転車を「徒歩の代わり」として使うか「車の代わり」として使うか、に似ています。)
軽さを活かし、初めての双眼鏡にして持ち歩くのも良いと思いますし、「キャンプに行くので、子供に1台持たせたい」という場合にもOK。車に積んでおいて、渋滞の時に案内標識を見るのに使うのにも便利です。また、双眼鏡のベテランの方には『こんな双眼鏡もあるんだよ』と、高倍率を否定する例として、ネタに使って欲しいですね。このように、あらゆるシーンで極軽なフットワークを活かせる、そんな双眼鏡だと思います。
最後に、メーカーの対応が好印象だった話です。たまたま私のところに来た製品は、わずかに左右の平行度が悪かったのですが、メーカーにメールで問い合わせたところ、すぐに代品と、送り返すための梱包剤と着払い伝票を送ってくれ、かなり良心的なメーカーであるとの印象を持ちました。双眼鏡作りに関しても、しっかりとした方針を持っていますし、ウェブページでは双眼鏡用語の解説なども充実しています。これから双眼鏡を買おうと思っている方、ぜひ、以下のページをチェックしてみてください。
一応、楽天アフィリエイトを貼ります。が、上記の直販の方が安いです(笑)。
双眼鏡 ヒノデ 5x20−A1 |