「D」を「ディー」ではなく「デー」と読む件

某TV番組で出ていた話題で…オジサンはアルファベットのDを「ディー」ではなく「デー」と読む…という話でした。
これ、原因には世代差やら地方差やらあると思うのです。例えば戦中戦後派世代なら、英語そのものに親しんでいないでしょう。たぶん戦後の消毒剤DDTは「でーでーてー」って読んでいたのではないかと想像します。ちなみにTの場合は漢字の「丁」(てい=ひのと)にそっくりです。

私も「でー」使います。わざとです。それは、聞き間違いを防ぐため、です。「D-28」を「でーにっぱち」と、わざと言ったりしますね。一種のテクニカルタームとも言えるんじゃないでしょうか?
自分の日本語の発音の悪さもありますが、相手のヒアリング能力が未知数だったりするとなおさらです。また、自分自身もヒアリング能力がいまいちで、聞き取りづらいことも多く、たぶん他の人もそうなんじゃないかな…と、勝手に気を使っているわけです。
BもDもGも、『母音が「i」で、濁音があり、伸ばす音』という共通項があります。日本語だけの会話の中に突然入ってくると、聞き返したくなるケースも多いのではないでしょうか?

聞き間違いを防ぐ読み方といえば、自衛隊などで数字を表す読み方があります。例えば、12:30のことを「ひとふたさんまる」と読みます。これ、0から9までの文字の読み方が決まっていて、だぶらないように、聞き違いがないようになっています。「何々読み」という言葉はないようですが、実務の中から生まれてきた読み方なんでしょうね。

注:「2」は、陸自と空自では「に」、海自では「ふた」と読む。また、「8」を「ハチ」ではなく、「ヤー」と言う場合がある。


関連で、前から思っていたのですが、軍隊用語で「ゆーふぉー」というのがあるのは、聞き間違いを防ぐ、かつ、間違いなく伝達するため、と思います。レーダーに何かしら機影のような物が写り、自軍の航空機ではない場合に何と報告するか、という事例です。どう思いますか?
いきなり「敵機」はないでしょう。では「国籍不明機」?いやいや、「機」とは限りませんね。鳥だったり(そもそも国籍の意味がない)、風船だったりするかもしれません。そこで正確性を損ねずに迅速に伝える言葉が、「未確認飛行物体」で、現場においてはこれを略した「ゆーふぉー」だったのでしょう。別に、軍隊が異星人の乗り物を意識していた、なんて事はないと思います。(個人の推察です)
実際にこの言葉が使われる場面で、「飛行」でも「物体」でもない事例が数多くあるなぁ…と思っています。少なくとも「写っていた」では、飛行物体とは限りません。窓ガラスによる照明の映り込み、レンズのゴーストやフレアなど…。あんなの、ちょっと写真かじってればわかるのに…。(最近は、知っていてウソ、も多いかも。動画の再生回数がお金になるから。)


ところで、以前も書いたのですが、聞き間違いではなく意味のとり間違いを防ぐために、わざと本来と違う読み方をするのって、何読みっていうんでしょう?どなたかご存じでしたら教えてください。

以下、例示します。

  • 市立…いちりつ
  • 化学…ばけがく