【速報】魅力度ランク、茨城42位 8年ぶり最下位脱出 魅力発信強化が奏功（茨城新聞クロスアイ）
※ 同新聞社の記事、時が経つと削除されちゃうのでリンク張りません。記事データベースを作る気はないようで、もったいないです。
さて、この話題、NHKお昼のニュース(茨城ローカル版)で速報扱いだそうです。去年は台風被害の直後に発表で、連続最下位の県知事がイメージダウンだと文句を言ったとか。今年は満を持して、台風の通過を待って、しかも他の大ニュースがない日を狙って発表したんでしょうね。（営業戦略としてそれは大正解でしょう。）
皆さん、こういうニュースって、そのまま納得するのかなぁ？思うに、そもそも「魅力度ランキング」自体、始まった時から疑問だらけなんですけど…。
- 「魅力度」って何を差すんでしょう？
- 誰が(どんな人が)答えてるの？
- 何人答えてるの？
- 私、回答したことないけど？
まさかと思うけど「新橋駅前のサラリーマン100人にききました」なのかな？それとも「渋谷で通行人をつかまえてききました」なのかも？
で、今日調べたら、「3万人にインターネットでアンケートした」とニュースサイトにありました。じゃあ…
- 無作為にメールでも来るの？
- 何かのサイトにリンクが貼ってあるの？
…だとしたら、こういうのに答えるのが大好きな積極的なタイプの人の回答が集まっていることになりますね。あるいは「アンケートに答えて謝礼をもらう」（謝礼が出るのかどうかは知りませんけど、まさかタダで自社のお仕事をさせるわけじゃないでしょう）のが趣味な人とか。抽出された集団には自ずから偏りがあります。（まぁ、どんなアンケート調査にも大なり小なりありますけど…）
さらに検索して調べます。(ネット記事が合っているものとして書いています。)
調査したのは「●ランド総合研究所」という民間調査会社。（検索よけのため直接は書きません。）「地域ブラ●ド調査」という調査のうち、発表されたのは「都道府県魅力度ランキング」のみ。あとは有料だという事です。
この会社、事業内容は、地域・企業ブランドの研究・コンサルティング、って事で、つまりはこういう調査をしたうえで「御社の（あなたの県の）ブランドアップしませんか？」というコンサルティングがお仕事なんですね。つまり今回の調査は地方自治体向けのPRの一環でしょう。あんまり騒いでウェブページのヒット数が増えるのは、同社の思うつぼかな？いや、あまりこういうこと書くと営業妨害と言われるかも…？
調べたい方、普通の単語のほか、「ブラン●総合研究所 胡散臭い」でも検索してみてください。
【覚え書きリンク集】
地域ブランドNEWS（同社によるサイト）調査の詳細が記載してあります。
「都道府県魅力度ランキングがうさん臭いと思ったらコンサルタントの存在が」…個人ブログより(2018)
東洋経済オンライン(2018)「茨城県が5年連続｢魅力度全国最下位｣の理由」
最後の東洋経済オンラインより引用しますけど、「魅力度ランキングという、定義が定まっていない言葉が独り歩きすると、自治体がこのランキングを上げようとして、本末転倒な政策を行ってしまう可能性が現実に高まっているように思われます。」これ心配なんですよね。
スーパー●ーンなんかもそうですけど、根拠が薄くてもわかりやすい（誤解もしやすい・させやすい）数字やキャッチーな単語に飛びつきがちな世間様です。「上手に使って話題を作ったもん勝ち」なんでしょうか？
