火星、本日が最接近

火星の接近日ですが、曇っています…。
f:id:docan:20201006231837j:plain
火星といえば、2年2ヶ月ごとに地球に接近します。逆に言うと、観測チャンスが2年ごとしかないわけで、熱心な観測者はみんなこのチャンスを狙っており、実際の夜空でも明るく輝くので話題にもなるのです。
その「2年2ヶ月ごとの接近」ですが、地球の軌道も楕円なのですが、火星の方はさらに楕円の度合いが強く(円からの「伸び具合」が大きい…離心率が大きい、といいます)、そのおかげで接近の都度の距離がだいぶ違います。ざっくり言うと、6000万kmから1億kmの範囲です。接近すると言っても、おおよそ倍近く違うわけです。
接近距離が近い場合を「大接近」、遠い場合を「小接近」、両者の中間を「中接近」と言いならわされていますが、「大接近」は、おおよそ15年に一度です。今世紀に入ってからの大接近は、2003年と2018年でした。今年、2020年は「準大接近」とも言われ、要するに「中の大」な接近(6207万km)なのです。
ちなみにこのチャンスを逃すと、今夜よりも近くなるのは2035年8月20日。この年の最接近は9月11日。5690万kmまで接近します。