小惑星による恒星食

外房まで観測しに遠征したんですけど、曇られました。残念。


今日の深夜、「小惑星による恒星食」が予報されていました。現象時刻は23:02台。約6秒間、恒星が隠されて見えなくなる、という予報でした。この恒星が今回とても明るいもので、肉眼で見えるような星が隠されるのは希有なことなのです。が、この現象は見られるエリアが限られています。地元では見られず、外房まで遠征する事にしました。
木曜日深夜の現象ということで、金曜日に年休を取得し、行くことに決定したのが水曜日のことでした。準備は何もしていません(笑)。
常磐道圏央道~東関道を使用、成田富里ICで一般道に降りて、八街~東金を経由、九十九里を南下しました。実はこのルート、縁あって今年3回目です。おかげである程度観測地の目安はついていて、数カ所の候補地がありました。

  1. 御宿は完全に曇り。月の沙漠公園の近くに適当な駐車場があれば…と思ったのですが、国道を走っている時点で月が見えなくなり、もっと南(本当は南西)に行った方が晴れると判断、ここはやめました。
  2. 勝浦に移動。国道128号線(外房黒潮ライン)沿いの部原海岸というところです。ここもまだ曇っていたので、さらに鴨川まで移動。
  3. 鴨川。安房小湊の候補地も通過し、現象時刻も迫ってしまったので、鴨川漁港の近くに布陣。ヨットなどを係留しておくマリーナのようです。

雲量9、月は時折見えているし、北天にはそれなりの晴れ間があるのに、肝心の恒星が全く見えません。γTauが確認できたのは、現象予報時刻終了後10分経った頃でした。残念。
でもせっかくなので、この悔しい気持ちをブログのネタにします(笑)。


南側。マリーナの向こうは太平洋です。
f:id:docan:20191116185635j:plain


月の場所すら時々わからなくなります。
f:id:docan:20191116185638j:plain


この画角の右端あたりに目標の恒星が…あるはず。
f:id:docan:20191116185642j:plain


終了後、一人で記念撮影。背景の北西の空は晴れ間が多いです…。画面中央にデネブが写っていました。
f:id:docan:20191116185630j:plain