今夜、月がアルデバランを隠しました。
月は時折、背後の恒星を隠します。「掩蔽(えんぺい)」または「星食(せいしょく)」ともいいます。明るい恒星を食することは非常に珍しいのですが、今回は1等星ということで、天文マニアの間では注目の現象です。でも望遠鏡がないと観測できませんので、やはりマニア向けでしょうか…。でも、接近していく様子は双眼鏡などでも楽しむことができます。
この現象も手持ちコンデジで狙うという、まことに天文マニアとしては手抜きの極み…(笑)。
以下、いずれもx50ズームによるものです。アルデバランを撮るため、月に対してはだいぶ露出オーバーになっています。なお、本来なら眼視でも0.1秒以下の数値を出さなければいけないところですが、今回は現象の記録をする事を目的としていますので、精密な観測をする準備もなく、簡略化しました。
00:01、潜入しました。隠れてしまうと何も写りません…。
潜入の瞬間は、コンデジ固定で動画を撮りました。(撮れました。)x200ズームで月に向けて三脚で固定ですが、この倍率になると導入だけでも一苦労。加えて、月も星も日周運動で動いていきます。固定したままだと1分もせずに逃げていってしまいます。潜入の予報時刻の正確なデータを入手していなかったので、やまかんです。
まぁ撮れたのは偶然ですけど、長年、望遠鏡をいじっているからできる事です。微動もない経緯台である程度の高倍率で月などを導入する…これは慣れない人にはなかなかむずかしい事だと思います。なので、同じ事をやって写らなかったとしてもガッカリしないでくださいね。
で、01:08に出現の予定ですが、その間、こうしてブログを書いている、というわけです。