草刈ったら臭かった というシャレ…もあるんですけど、今日はその話ではありません。いろいろあるんですよ…田舎に住んでいると。
先週、東京に行く前のことです。車のエンジンをかけようと外に出て思わず顔をしかめました。
『なんだ、この臭い…』
以前から、いろんな臭いが流れてくる事はありました。隣が畑ですから、いろんな肥料をまくわけです。特に堆肥をまく時期にこちらが風下だったりするともうたいへんです。窓なんか開けられないですし、ひたすら閉じこもって風向きが変わるのを待つだけです。堆肥だけに、退避ですw。
でもその堆肥の臭いじゃありません。もっと強烈な異臭…アンモニア系の異臭です。まてよ、どこかで嗅いだことがあるぞ…と、記憶をたどります。そして思い出しました。
『これ、ネズミの小便の臭いだ!』
庭中がひどい臭いです。臭いが強すぎてどこが源だかわかりません。とても庭でバーベキューなどできるレベルではありません。とりあえず出かけなくてはならないので車に乗って出かけましたが、車の中にまで臭いが入ってきていました。
DVDを返しにツタヤに寄りました。車を下りると、臭い…。ツタヤに行こうと歩いていても臭い…。どうやら臭いが衣服にしみついているようです。早々に返却BOXにDVDを入れて退散します。で、車に戻ってくると、また一層臭い…。
『ひぇー…これから東京さ行ぐっていうのになぁ…』
駅前の駐車場(1日\300)に車を停め、駅まで徒歩5分。臭いを振り切るように、腕の振りを大きくして、なるべく風を起こすような歩き方をしました。はた目には怪しいオジサンに映ったかも…。駅に着く頃には、自分ではわからない程度に臭いは拡散していた…ような気がします。(感覚がマヒしただけかもしれません…。)
それから電車に乗ったのですが、こうなると周囲の皆さんがこちらの方を見ると、気になってしまいます。
『臭っているのかな?』
実際はそれほどチラ見されたりはしませんでした(田舎の電車だから皆さん慣れている?)けど、体臭ノイローゼの人ってこんな感じなんでしょうね…。(田舎者コンプレックスも、まぁ似たような感じですけど。)
こんな状態なのに、行く場所が銀座ですよ、銀座。ルテアトル銀座で、なっきぃに会う日ですよ。あっ、その前に有楽町で映画見ましたけど、これまた都会の中の都会じゃないですか…。でもまぁ、腹をくくって出かけたわけです。
『都会人よ、田舎者と笑わば笑え』
映画、演劇の後、フォーク居酒屋でデビュー(笑)。まぁなんて盛りだくさんな一日でしょう。終わってからカプセルホテルにチェックインし、大浴場で身体を洗った時は、本当にホッとしましたね。そんな一日だったので、ツイッターでも「庭が臭かった。帰るのがこわい。」みたいな事をつぶやいたのでした。
では、帰ってからどうだったのでしょうか?
まずは駐車場。車の臭い。これ、かなり残っています。車自体が臭いようで、窓を開けて走ると、あきらかに臭いです。
『ネズミのヤツら、車に小便しやがったのかも知れないなぁ。』
帰宅後、庭の臭いが気になって嗅いでみましたが、微かに残っている感じです。これは、車が帰ってきたせいなのかもしれませんが、判然としません。とりあえず、買っておいた「ファブリーズ」(一般的な衣類用消臭剤)を車の内外に噴射しました。いくらかでも効果があれば、との思いです。
経験上、たいがいの臭いは、空気に曝しておくと拡散して薄れていくものです。車は屋外に置いてありますので、雨風にさらされればそのうち薄れていくだろう、とは思っていたのですが…。
昨日、サッカー観戦のために小旅行に出かけました。ある巨大ショッピングモールの屋上駐車場に車を停めました。そして車を降りたとたん…臭いのです。臭うのです。
『こりゃやっぱり車だ。車にやられたんだ。』
早速、ペット専門店を探し、ペット用の消臭剤を買いました。ネットで調べておいたのですが、ネズミの小便の臭いには、やはり同じ獣である犬猫用の消臭剤が効くらしいのです。餅は餅屋ってところでしょうか。早速、タイヤ周辺、フロントグリル、ボンネットを開けてエンジン周辺に消臭剤を噴射しまくりました。これでだいぶ臭いはとれた…と思いたいです。さらに、今度はネズミ忌避剤の散布を検討する必要がありそうです。
一難去ってまた一難。さらにこの日は続きがありました。ホテルにチェックインしたところ、部屋がかなりタバコ臭いのです。案内ウェブページに「禁煙フロアはありません」と書いてあったので予測はしていたのですけど。困ったなぁ。また眠れないなぁ、と、いつぞやの品川のホテルを思い出してしまいます。でも人間一度体験すると少しは強くなるものです。外で晩酌した帰り、スーパーの雑貨売場でタバコ用消臭剤を買ってきました。これを部屋中の壁という壁、カーテン、ベッドに散布したところ、かなり弱くなって助かりました。流石はタバコ用と書いてあるだけの事はあります。余計な出費になりましたが、ホテルの部屋の料金はけっこう安かったので、その分だと思えば腹も立ちません。
ここ数年、カプセルホテルに泊まる事が多いですけど、カプセルではさすがにタバコを吸う人はいないようで、日本人のモラルはなかなか大したものだと思います。まぁ、あの狭い空間で吸われたら、何週間か使い物にならないでしょうけど。
逆にビジネスホテルになると、個室である程度の空間もありますし、また最近は喫煙可能な場所が激減したせいか、愛煙家の宿泊客の皆さんはここぞとばかり喫煙するようです。ここのところかなりタバコ臭い部屋に当たる可能性が高いです。中には、廊下までタバコ臭くて目がシバシバするご機嫌なホテルもあります。(ホテル自体が禁煙フロアや禁煙室を設けている場合を除きます。)まぁ気持ちはわかります。わかりますので、あまり目くじら立てたくないんです。ないんですけど、ホテルに泊まる時はこちらもお金を出しているわけですから、ホテル側にはもっとしっかりと防臭消臭対策して欲しいと思うのです。でも、ルーム担当が喫煙者だったら、たぶん部屋がタバコ臭いのに気がつかないでしょうから意味がないかも…。
お友だちの中で愛煙家の皆さん、こんな事書いてすみません。自分が好きなものをけなされたようで不愉快に感じたら、私の文章が下手なせいです。ごめんなさい。
でも不思議なことに、知り合いが吐いたタバコの煙と、知らない人のそれとでは何となく違うんですよね。飲み会で皆さんと話しているときに漂ってくる煙だと、その人のにおいの一部のような気がして許せるんですね。でも、新宿や渋谷の人混みを歩いていて、急に歩きタバコの煙に出会ってしまうと、ものすごく不愉快になります。まぁ煙以前に、この人混みの中で吸うってどういうつもりなんだろう、って事を考えますけどね。
…そんなわけでここのところ、臭いとの戦い、ネズミとの戦いが続いています。しばらくお客さんは呼べないなぁ。
あっ、こんな私ですが、くさいからって嫌わないでくださいね。お願いします。