「スピード感」って何だ?

「気になる言葉」シリーズです。(いつの間にシリーズ化?w)

よく政治家のセンセーなどが「スピード感を持って…」って仰っています。ふーん、そうなんだー、と聞いていますけど。
結論を言っちまうと、「スピード感」って、「本当は大して早くないのに、早く感じられる(感じさせる)状態」なんじゃないかと思うのです。だとしたら「スピード感を持って対処…」っていうのは、早く見えるように(遅く見えないように=見かけ上早く)対処する…って事で、あんまり良いお答えじゃない気がします。もしや、本気で取り組むつもりがないんじゃない?くらい感じられますね。どうなんでしょ?
まぁ皆さんいろいろなお仕事を抱えていて、予定にあるものだけでも忙しいのに、あれこれ次々といろんなお仕事が発生してくるわけで、新しい事象を全て理解する前に取材対応などしなければならないし(取材対応に割く時間があれば対策を考えたい…っていうのも正直あるでしょうね)、そういった大人の事情はあるのは承知の上です。ただ、正しい言葉の使い方、ニュアンスという面から、どうなのかな…?と思う次第です。

実際の「スピード感」の話ですけど…以前、友人の軽自動車に乗せてもらったときのこと、これが、車高が低いせいか、すごくスピード感があるんですよ。目線が地面に近いっていうだけで、こんなに感覚が違うんだ…と驚いた記憶があります。いわゆるシャコタン(サスペンションを抜くなど、意図的に車高を低くした車)ではなく、元々そういう設定の車だったらしいですけど。
でも、田舎のゾクの兄ちゃんたちが競って車高を下げるのって、スピード感のためとはまた違う目的があるような気がするなぁ…。