久しぶりにシングルモルトです。「モートラック16年」。「花と動物シリーズ」の一つです。
ストロボを使ったらラベルが真っ白になってしまいました。なので、室内照明をそのまま使って撮影しました。蛍光灯なので色が少し変な感じです。
こちらはラベルのアップです。さて、この鳥は何だろう?検索してみたけどわかりませんでした。
見た目の印象は、「色が濃い」という事。出しすぎた紅茶みたい。それだけで既に美味しそうな予感。果たしてどうでしょうか?
アロマは…こ、これは強烈。香りだけで酔ってしまいそうです。濃厚なシェリー香、その中にピートっぽい感じもあります。本には「カツオだし」とも書いてありましたが、そう言われればそんな気もします。
フレーバーは、期待通りの濃厚さ。シェリーの渋味もあるし、ピートの風味もあります。濃くて、厚みがある…ってつまり「濃厚」ってことですよね。余韻も長く、水を飲んだ後でさえ口の中に香りが漂います。これは素晴らしい。
すごいモルトに出会ってしまった気がします。シェリー香があってピーティ。まさに自分の好みです。でも、すごく美味しく感じるってことは、裏返すと、たまたま今日の体調が良いのかもしれません。今度、明らかに体調が悪い時にまた試してみたいと思います。例えば、風邪気味だと香りを感じにくくなりますから。
モートラックとは、「椀状のくぼ地」という意味のゲール語。スペイサイドはダフタウンにある7つの蒸留所のうち最古のものです。あのジョニー・ウォーカーの原酒の一つです。
この「花と動物」は、在庫が少ないせいか、1万円近くしました。しかし、これはそれだけの価値があるモルトだと思います。いやいや、今夜はすごく美味しい酒と出会ってしまったぞ。うれしいな〜。
ところで「モートラック」で検索すると、また違うものに当たります。倉庫や工場などで荷物を運ぶ「構内運搬車」のうち、富士重工のものの商品名が「モートラック」です。おそらくは、電動なので、モーター+トラック、という意味なんでしょうね。
↓こんな車です。
他のメーカーでは、ターレットトラック、エレトラック、マイティカー等と呼ばれています。ウィキペディアでは「ターレットトラック」で載っていますので、これが一番シェアを取っているのでしょう。
ついでに「ターレット」(turret) とは欧州の城などに見られる円筒形の小塔、軍用機などに見られる回転式銃座や砲塔を意味します。天文マニアとしては、接眼レンズをたくさん装備しておき、すぐに交換できる回転式の「ターレット・レボルバー」を思い出します。(顕微鏡の対物レンズをイメージしていただくと、だいたい合っています。)さらにピストルの回転弾倉のことをも意味しているようで、「ジョジョ」がお好きな方はホル・ホースかグイード・ミスタを思い浮かべていただけると思います。も一つおまけに、「グレン・タレット」というハイランドのシングルモルトもあります。
さて、脱線が一回転してシングルモルトに戻ったところで、今夜はこのへんで。