今夜の一杯「Aberlour」

毎度おなじみ「今夜の一杯」、スコットランドを巡る旅へようこそ。
今回からいよいよスコッチの本場、スペイサイドを巡ります。スペイサイドとは、ハイランド東部のスペイ川流域を言いますが、この場所にスコットランドの全蒸留所の約半数があるといわれています。


スペイサイドはこのあたりです。(青色の部分)


第一弾は「アベラワー」。先日、上野のバーで初めて飲んだのですが、実はわが家にも在庫がありましたw

ラベルには、聖ドロスタンの井戸が描かれています。仕込み水をこの井戸から取っているのでしょう。

色は割と濃いめで、「ダージリンティー」と表現されます。アロマの第一印象は「ブランデーっぽい」と思いました。本によると「ラムレーズン」とも書いてあり、なるほどそう言われれば似ている気もします。バーボン樽とシェリー樽をヴァッティングしてあるとのこと、そうか、シェリー由来のブドウっぽい感じなんですね。フレーバーは、ちょっとスパイシー、ちょっと甘く、とても豊かな感じで、ピート香はありません。飲んだ後の余韻がなかなか素敵で、口の中に甘い感覚が残ります。
このモルト、フランスでは一番人気だそうです。なるほど、とても美味しいモルトで、それもわかる気がします。