今夜の一杯「The Balvenie」

今日のシングルモルトは「ザ・バルヴェニー ダブルウッド 12年」です。これもスペイサイドの名品の一つ。


さて、ダブルウッドとは何かというと、ウッド=木、つまり、樽のことです。このモルト、バーボン樽で熟成した後、シェリー樽に入れ替えて熟成してあります。両方の樽の特性が混ぜ合わされるわけです。先日の「アベラワー」は、2種類の樽で熟成させたモルトをヴァッティングさせたものですが、こちらは途中で樽を変えた(中身を詰め替えた)ものです。


色はやや赤い紅茶の色。アロマは、やはりブランデーのようなフルーティで豊かな感じ。フレーバーは、上品で豊か、奥深いフルーティさを持ち、どこかハチミツのような甘味を感じます。ピート香は微かですが、確かに底にあるのを感じます。あとは烏龍茶っぽい渋味も少しあります。飲んだ後の余韻も心地よく、とても美味しいモルトです。
ザ・バルヴェニーは、スペイサイドの中でも蒸留所が集まっている場所の一つ、ダフタウンにあります。有名なグレンフィディックのすぐ隣にあり、経営者も同じの姉妹蒸留所です。隣接していながら水源も異なり、両者の味わいはまるで違う…のだそうですが、グレンフィディックについてはまた後日のお楽しみとします。
うん、美味しい。今夜も、モルトを飲んで「小さな幸せ」を感じております。