3夜連続、シングルモルトのテイスティングです。
今夜は「タリスカ」10年もの。スカイ島のシングルモルトです。ここのところ「アイランズ(諸島)」に区分される地域のシングルモルトを飲んでいますが、それぞれ個性的で、「アイランズはこうである」なんていう表現はとてもできそうにありません。
アロマは、スモーキーを通り越してスパイシー。少し酸味っぽい印象もあります。フレーバーの第一印象はぴりっと辛いこと。スパイシーかつスモーキー。その底に甘みがあり、微妙なバランスをかもし出しています。辛さと甘さは、長く余韻が残ります。水を飲むと、水がとても美味しく感じます。
スカイ島(Isle of Skye)はこちらです。
Skye Boat Song
1745年、ジャコバイト最後の反乱に破れたチャールズ・エドワード・ステュアートが、密かにスカイ島に逃れる時の歌です。スコットランドとイングランドの確執は昔からありますが、今夜は名誉革命、ジャコバイト、このへんのキーワードでwikipediaを巡ってみていますが、う〜ん、深いなぁ。この辺りのことを語るには、まだまだ勉強不足です。
この敗戦により、スコットランドの酒造りに高い税金がかけられるようになり、その結果として密造が流行り、たまたま樽で隠しておいた酒が非常に美味しくなった、つまり「樽による熟成」の発見のきっかけとなったのです。つまり、イングランドによるスコットランドへの圧力が、現在のウィスキーの芳香や味わいを作る原動力になったのです。「災い転じて福となせ」ではありませんが、何がどう転ぶかわかりません。歴史は、おもしろいです。酒を楽しむようになってからの方が、より、そう感じています。
追記
いろいろ調べていて知りました。「My Bonnie」という歌がありますが、この曲、上記のチャールズ・エドワード・ステュアートに戻ってきて欲しい、と民衆が歌ったということです。
「My Bonnie」、たしか中学1年の時の音楽の教科書に載っていて、『歌って良いもんだなぁ』と思った初めての曲なのです。こんなところで懐かしい「My Bonnie」に出会うとは思いませんでした。面白い巡り合わせで、今夜はちょっと感動しています。