月のパン

先日、アポロ11号の飛行士だったマイケル・コリンズさんが亡くなったというニュースがありました。コリンズ飛行士は、アポロ11号3人の乗組員のうち、司令船パイロット。月には着陸せず、周回軌道で2人を待っていた人です。

そのニュースがあったせいかどうか、先日、スーパーでこんなパンを目にし、買ってきました。そういえば前の日も、ネットでこのパンの話題があったのです。

フジパン「スペースアポロ」。f:id:docan:20210506222935j:plain
パッケージ上方に宇宙船が印刷されていますが、半円形の黄色いパンが月で、その上空を宇宙船が飛行している…というデザインでしょう。で、黄色いパンを食べ終えると左下の地球の上を飛ぶ宇宙船になる…地球に帰ってきた状態になる、と。
で、さていつ食べようか…と迷っているうちに、気がついたら消費期限が…「自己責任案件」になってしまいました。

そういえば、明治のチョコレート「アポロ」というのがありますが、あれ、アポロ司令船の三角錐の形をしています。若い人はそれをご存じないらしくて…時の流れってそういうものなんですねぇ…。

CMソングも憶えていますよ。
♪おいしいロケット~ アポロ~ アポロ~♪


コリンズさんって、月に降り立てずに「損な立場」だったのかもしれません。実際「忘れられた宇宙飛行士」などと言われていたようです。でも、自分が大人になって「自分に与えられた仕事を確実にこなす」事の大事さがだんだんわかってきて、コリンズさんの仕事の重要さを改めて知ることに(知ったつもりに…ですけど)なりました。
コリンズさんが月着陸船の上昇段とうまくドッキングできなかったら、月を歩いた2人は地球に帰ってくることができません。さらに何か事故があったら、場合によっては「コリンズさん1人だけ地球に帰ってくる」ことだってあり得たはず。その場合はコリンズさんが見たこと、体験したことが非常に重要な情報になったはずです。考えれば考えるほど、たいへん重要な仕事だったわけです。
そんなコリンズさんを偲んで、明日の朝、このパンを食べようと思います。