「はやぶさ2」がニュースになっていますが、なぜかアポロの話を書きます(笑)。
テレビでアポロ8号の記録を放映していました。昨年12月に放映したものの再放送か再編集版かと思いますが、記録をあらためて見て、びっくりしています。何がって、月着陸を69年のうちに実現させるためのハイペースぶりです。
ケネディ大統領が「60年代のうちに月に人類を送り、安全に帰還させる」と宣言しちゃいました。社長がぶち上げた話を全社員あげて必死で実現させた…に近いでしょうか?(いや全然近くないと思うけど…。)
アポロ計画で、有人飛行は7号以降です。1号の火災事故があってから安全性を見直しながらでしたので、遅れても仕方のない事ではありましたけど…。7号から11号まではこんな感じです。すごいハイペースです…。一つでも失敗したら、69年のうちの月着陸は無理だったのでは???
No. | 打ち上げ日 | ミッション | 備考 | |
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7 | 1968/10/11 | 地球周回 | 司令船のみ | |
8 | 1968/12/21 | 月周回 | 史上初・司令船のみ | |
9 | 1969/03/03 | 地球周回 | 軌道上で月着陸船テスト | |
10 | 1969/05/18 | 月周回 | 月周回軌道上で月着陸船テスト | |
11 | 1969/07/16 | 月着陸 | 史上初 | |
12 | 1969/11/14 | 月着陸 |
8号の、司令船だけでの月周回は、もしも13号のような事故が起こったら無事帰還は不可能だったでしょう。(13号の時は、月着陸船というバックアップがあったために生還できたのです。)全く初めての事にチャレンジする、文字通り「冒険」だったわけです。
また、12号が69年内に計画されていたのは、万が一、11号が着陸できなかった時への備えかもしれません。
等々、50年前の事ですが、いろいろと思いをめぐらせています。