太陽を撮影

手持ちコンデジで太陽を撮影しました。
◆◆◆ 撮影には慎重な対処が必要ですので、むやみに真似しないでくださいね。 ◆◆◆


何はともあれ、減光フィルターが必要です。4年前の金環食の頃に発売していた、露出倍数x100000のNDフィルター。NDとはニュートラル・デンシティー(Neutral Density)、つまり、可視光の全波長において同じように減光するフィルターのことです。

77mmと58mmを買い置きしてあります。今回、77mmを使いました。写真左下はフィルターアダプター。コンデジのレンズ先端に67mmのフィルターを装着できるようになります。


レンズ先端。フィルターアダプター+フィルターリング(67-72mm)+フィルターリング(72-77mm)+NDフィルター


x50ズームにて撮影しますので、撮影時はこんなふうに長ーいレンズになります。ND100000ともなると、正面から見ると真っ黒です。


モニターで、撮影した太陽を見ているところ。光学ズームいっぱいで、ほどよい大きさに写ります。(太陽の見かけの大きさは、ほぼ月と同じです。)


では作例です。これが、太陽です。白色光で見る、いわゆる光球面です。

あいにく、黒点も何もない、のっぺりした太陽面でした。

太陽(白色光)
ISO 100 215mm F6.5 (35mmで1200mm相当) 1/500
手ぶれをほとんど気にしなくてすむスピードですが、昨日の空は、薄雲はかかっているし、高度は低いし…で、季節が違うともっと早く(または絞る)なるはずです。


同じような条件で室内灯を撮影。

室内灯(LED)
ISO 3200 11mm F4.5 (35mmで60mm相当) 0.6sec


さてここで問題です。太陽と室内灯の露出倍数の違いは、何段でしょう?明るさは、何倍違うでしょう?
マニュアルカメラ世代の方なら簡単でしょうけど、『オートが当然』…という方には難しいでしょうか。特に役立つものではありませんが、太陽と室内灯の見かけの明るさが何倍違うか、という比較をしてみましょう。


こたえはこの下 ↓
【こたえ】 (間違っているかもしれないので、気がついた方は優しく教えてください)
まずISO。100-200-400-800-1600-3200、5段階。
F値がおおよそ1段階。(F値の自乗同士を比較します)
露出時間、およそ0.5秒、つまり1/2と考えて、500-250-125-60-30-15-8-4-2で、8段階。
露出14段階の違いがありますので、明るさは2の14乗、つまり16384倍というのが答えです。太陽の方が16000倍も明るい…って事になります。


なおこの比較、あくまでも見かけの明るさです。室内灯の見かけの明るさは距離に反比例します。なのでこの数字に大した意味はなかったりします。一つの、数字の遊び…ですので、念のため。