腕時計の更新(前) さらば、SEIKO 5 ACTUS

ここ数ヶ月(数年かも…?)、不便を感じつつも昔からの腕時計を使い続けていましたけど、この度、ついに新しい時計を買いましたので、今までの腕時計はこれにてお役御免となります。

セイコー・ファイブ・アクタス。70年代に若者だった方は聞いたことがあるんじゃないかな?当時としては最新鋭の自動巻です。そして、元々は当時流行っていたカットガラス。私のはタテ3分割の3面カットガラスでした。(でも本当はフラットなガラスのが欲しかったのです。天体写真の時や暗室作業の時に見にくかったのです…。)その後の部品交換で念願のフラットガラスになりましたけど。
自動巻といっても最近の自動巻みたいに、腕の振動で発電して充電する…というわけじゃなく、腕の振動でぜんまいを巻く、というものです。ところが最近は、昼間ずっと腕につけていても巻きが不足気味、休みの日などは止まってしまう、という状態になりました。(だから「使用停止イコール引退」なのです。3日に一度とか週に一度とか、そういう使い方ができません。)加えて、このところ毎日3分くらいずつ遅れてくるという有様でした。
考えてみれば、40年3ヶ月もの間、雨の日も風の日も、辛い時も苦しい時も悲しい時も(←楽しい時はないんかい!?とツッコンでくださいw)いつも左手首にあって時を教えてくれたわけで、感慨もひとしおなのです。嗚呼、死にそうになった交通事故の時もコイツは左腕にいたなぁ。だいぶ傷もついたけど元気に動いていたっけ。あやうく「遺品」になるところだったんですよねぇ…。
自動巻であるが故にほとんど毎日付けていましたし、他の時計を予備的に使うことはあったのですが、ほぼ「どこへ行くにも一緒」な状態でした。憶えてなくたってそのはずです。ということは、コイツと一緒に、インドネシア、メキシコ、オーストラリア、トルコなどにも行きました。そうか、エアーズロックで熱を出して寝ていた時も一緒だったなぁ。あれ…ということは、あの失恋の時も、あの失恋の時も、あの失恋の時も(以下略)…。ほら、辛い時ばっかりじゃないかぃ(笑)。
40年の間に4回かな?、分解掃除に出しました。その都度、違う「街の時計屋さん」に持ち込んだのですが、「おー、大事に使ってるねぇ」と言われることが多かったです。今から10年くらい前にはガラスの周囲が壊れて、ガラスが丸ごとポロッと取れてしまいました。ガラスは傷だらけだったので、取れた時は中の盤面がきれいな事に驚きましたね。この時はもう終わりかな、と思いましたけど、無事に合うガラスが見つかって延命。念願のフラットなガラスになったのです。


そんなわけで、ちょっと大事にしたいこの更新、前編と後編に分けます。「ウルトラマン」の「怪獣殿下」、はたまたウルトラセブンの「ウルトラ警備隊西へ」みたいに…。(例えが60年代…(笑))


新しい時計との新旧ツーショット。

G-SHOCKにしました。電波ソーラーなので、時計を外しても止まりません(笑)。毎日、時刻をなおす必要がありません。今の時代には当たり前なんですけど…。


【参考】→ど寒ブログ 2009年9月27日更新 愛用の腕時計「ファイブアクタス」