天体観測用・照明器具(懐中電灯)その1

天体観測の際、使いやすそうな照明器具をいくつか集めてみました。今回は懐中電灯編。
天体観測そのものには光は邪魔でしかないのですが、星図を見たり、スケッチ用紙を見たりする時に必要になります。観測のためには目を暗闇に慣らし、瞳孔を開いておかないと暗い天体が見えません。この「暗順応」には十分な時間を必要とします。そのため、星図等を照らす照明は、『必要最低限の明るさ』まで減光する必要があるのです。観測者の皆さんは例外なく、懐中電灯の光を赤フィルターで減光して使っています。赤い色は、比較的目に対する刺激が少ないとされているのです。
観測中は暗さが求められる一方、望遠鏡を組み立てたり、撤収したりする際には、逆に十分な明るさが必要になる時もあり、この「観測と準備を1本で済ませられる」というのが理想型です。
現在、懐中電灯の光源はほとんどLEDになっていますが、ほとんどが「こんなに明るいぞっ!」と、明るさのみを売りにしています。でも、そうじゃないのよね、欲しいのは。目で見えるギリギリまでの明るさの照明が欲しいのです。そう思って、日頃からいろいろと探し回っていますが、その成果の一部をここで発表したいと思います。


長いので、畳みます。
◆天体観測御用達!「スーパーフラッシュRW」(006P×1個)
まずはこれ。国際光器の「スーパーフラッシュRW」。表記は「Super Flash RW」です。RとWは、赤と白の意味だと思います。その名のとおり、本機の大きな特徴は、白色と赤色の切り替えができ、さらにボリュームで明るさが変えられることです。正直、『観測者的には、これで決まりだわ』というスペックです。これで\2000は安いわ…。

ボディは黒のプラスチック製。これは軽すぎてあまり好みではありません。マグライト等、金属製の物と比べると安っぽいですし、第一、黒いと観測中に落とした時に見つけづらいです。特に、舗装道路でなく、下が草原などの場合は余計に、です。このボディカラーなんとかならないかなぁ。


筒先のスイッチが、白/赤の切り替え。持ったとき手前になるのが、スイッチ兼ボリュームです。

この切り替えスイッチ、接触が悪い時があります。点灯しない時は、スイッチを軽く押してやると点きます。正直、作りとしては微妙に安っぽいです…。長く使いたい製品ですので、なんとかして欲しいところです。


白色。


赤色。


もう1枚撮れば良かった…。筒先から見ると、中には4個(2個×2列)のLEDが見えます。上2個が白色LED、下2個が赤色LEDです。この2個ずつを切り替えるわけです。上の画像でも光っている位置が微妙に変わっています。
そんなスーパーフラッシュRWのリンクはこちら。→国際光器「Super Flash RW」
同社の通販では、\21,000以上で送料サービスとなります。実はこの製品も「合わせて送料タダにするために」買ったのですが、使ってみたら実に良い!これは当たりだ!…というわけです。

=== 評価 ===

  • 明るすぎなくて天体観測に最適
  • プラスティックで、作りが安っぽい
  • 黒い色は天体観測向きではない
  • スイッチ系統に不安


◆明るいLEDライト 「ジェントス社 SF-152X3」(単3×2個)
もう1本、最近見つけたばかりの製品です。長いことマグライトを愛用し、最近は電球をLEDにリプレースして使っています。『こういう感じで、明るさ変わるヤツないかなぁ』と探していたところ、ありました。
Gentos社のSuper Fireシリーズ。その中でも単3×2本タイプの、SF-152X3です。

透明パッケージはかなり丈夫です。開けるのにはカッターが必要(笑)。


ボディカラーはシルバー。夜でも見つけやすい色です。ストラップ付。


オリジナルポーチが付いています。


持ったところ。ややずっしりとした質感。心地よい重さで、持ちやすいです。滑り止めの表面加工も良い感じ。また、親指の先のボタンがスイッチですが、このスイッチの感触もなかなか良いですね。全体的に「作りが良い」という印象を持ちます。


スイッチを押す度に、点灯→点滅→消灯、となります。(点灯から点滅モードに入るには、3秒以内に押す必要があります。逆に言えば、あわてて消そうとすると点滅モードに入ってしまいます。)普通の使い方だと、点灯→(3秒以上)→消灯、でしょう。
点灯中でも消灯中でもスイッチを長押しすると、スムースディマーコントロール機能と呼ばれる明るさ調整モードに入ります。押したままにすると、100%から10%まで連続的に光量が変化し、10%から100%にいきなり戻ります。このモードからも3秒以内に押すと点滅モード、3秒以降だと消灯します。


100%光量。150ルーメンだそうです。


暗くしたところ。約10%光量と思われます。


背景で、なるべく散らかっている様子を表現してあります(笑)。突っ込まないように。


画像はありませんが、フォーカスコントロールもあり、スポットビームからノーマルビームへ連続的に変えられます。集光させるとなぜか「四角い」のが本機の特徴でしょうか(笑)。


この Super Fire にはまだ赤フィルターを付けていません。マグライトみたいなオプションがあると良いのですが…。観測のためには、とりあえず赤セロハンで適当に加工しようと思っています。

=== 評価 ===

  • 非常に明るい 元々天体観測用じゃないから…
  • 持った感じ、作りが非常に良い
  • 所有することの満足感が大きい
  • 銀色ボディは夜でも目立つ

最後にアフィリエイトを貼ります。
Amazonが安かったです。


送料を考えると、本日の楽天最安値はこちら。


GentosのHPはこちら → ジェントス株式会社|LEDライト、デスクライト、バイクライトなどを販売 自転車に取り付けるLEDライト等も数多く作っているようで、いろいろ欲しくなっちゃいますので、注意してください(笑)。