オススメ双眼鏡はこれだ!(その2)

ついついうっかり、「その1」として始めてしまった関係で、続きます、このシリーズ。実は、コストパフォーマンスに優れたオススメ価格帯はここからなのです。


◆2万円コース(\10,000≦予算<\20,000)
今回は1万円以上2万円未満でオススメできる双眼鏡を挙げてみます。昨日に続き、あくまでもカタログのデータを元にした比較であることをご承知ください。

メーカー 機種名 倍率 口径(mm) 実視界(゚) 見かけ視界(゚) 重さ(g) アイレリーフ(mm) 市価(参考)
ケンコー 7×32 SWA 7 32 13.1 91.7 710 8.0 \13,800
ビクセン ASCOT SW 10×50 10 50 8.5 85.0 875 7.0 \14,700
ビクセン ASCOT ZR 8×32WP(W) 8 32 8.2 65.6 830 15.0 \16,180
ビクセン ATREK HR 8×42WP 8 42 7.0 56.0 730 20.0 \18,100
ビクセン ATREK HR 10×42WP 10 42 7.0 70.0 730 19.0 \19,600
ビクセン ULTIMA Z 8×32(W) 8 32 8.3 66.4 520 15.0 \19,900
ニコン TRAVELITE ex 8×25CF 8 25 6.3 50.4 355 15.5 \13,800
ニコン Action 8x40 CF 8 40 8.2 65.6 760 11.9 \14,700
ニコン Action 10x50 CF 10 50 6.5 65.0 970 11.8 \19,110
オリンパス 8×42EXWP I 8 42 6.3 50.4 650 18.0 \19,800


※各項目についての簡単な説明は、昨日の更新をご覧下さい。


◆各メーカーについて (筆者の個人的な印象です。)

  • ケンコー…写真が好きな方にはお馴染みのメーカー。数々のフィルターや写真用品を手がけている。特にフィルターは世界的ブランド。それなのに、変な高倍率双眼鏡(=粗悪品!)も出しているんですよね…。マジメな商売だけではやって行けないんでしょうか…?
  • ビクセン天体望遠鏡メーカー。かつては入門者用安物の代名詞でしたが、近頃は独創的な製品を低価格で出したりします。そのため「望遠鏡業界のカシオ」と呼ぶ人もいます。高級な望遠鏡はガッチリと作られていて、多少の風にはビクともセンw
  • ニコン…押しも押されもせぬ一流光学メーカー、世界のニコンデジタル一眼レフも一流です。持っているだけで満足。1個でもニコン
  • オリンパス…かつてフィルムカメラを作っていたメーカー。最近、デジタル一眼を発表。筋肉痛にオリンパス


◆機種別解説

  • ケンコー7×32 SWA…この会社の製品は取り上げないつもりでいたのですが、非常に独創的な商品なので紹介します。なんと、見かけ視界90度!ものすごく広いです。でもその替わりにやや重いです。アイレリーフが短いので、見る時には目を接眼レンズにぴったりつける感じになります。もちろん、眼鏡の方は外して見なければ、視野全体が見渡せません。この値段ですから、当然のごとく、周辺まできれいな像を期待するのは無理ですが、それを差し引いても余りある広さです。現在はケンコーのブランドでOEM生産されていますが、かつてはビクセンで出していました。その頃の製品を所有しています。

  • ビクセンASCOT SW 10×50…これも見かけ視界85度!このスペックでこの値段?SWはスーパーワイドの略と思われます。星見にも活用できますが、周辺像は乱れます。まぁ、少しくらい乱れても、視野が広ければ気持ちよく見られるというものです。これも所有しています。

  • ビクセンASCOT ZR 8×32WP(W)…こちらはオーソドックスなポロタイプです。でも見かけ視界は65度もありますので広いです。たぶん(W)はワイドフィールドの略でしょう。WPはウォータープルーフの略で、防水仕様です。アイレリーフは15mmと長く、眼鏡着用のままでも十分使用できます。

  • ビクセンATREK HR 8×42WP…ビクセンのダハタイプ、防水仕様。HRはダハタイプの略号のようで、屋根型のハウスルーフの略かもしれません。何といってもアイレリーフ20mmは驚異です。

  • ビクセンULTIMA Z 8×32(W)…ビクセンの定評あるアルティマシリーズ。ポロタイプのワイドフィールド。コーティングが優れていて、コントラストの良い像を結びます。アイレリーフは15mmと眼鏡でも可。上の4機種と比べると軽いのが特徴。

  • ニコン TRAVELITE ex 8×25CF…ニコンの小型機、トラベライトシリーズ。独特の形状は好みが分かれるかも。たいへん軽く作られています。

  • ニコン Action 8x40 CF…ニコンの普及価格帯、アクションシリーズ*1。口径4cmありますので、ちょっとした星見にも使えます。でも余裕があったらもう1ランク上の「ActionEX」シリーズにすると、防水になります。

  • ニコン Action 10x50 CF…ニコンのアクションシリーズ。この価格でニコンの5cmが買えるんですよね!びっくりです。これ、空の暗い場所で天体を眺めてみたいですね。コンサートでも、10x50ともなれば、そりゃもう、あんなものやこんなものや、見たくないものまで見えてきてしまうかもしれません(笑)。

  • オリンパス8×42EXWP I…オリンパスのダハタイプ。スペック的にはこの中では中ほどですが、アイレリーフ18mmは立派なものです。窒素ガス封入の防水型です。


アフィリエイトは、一応、楽天での最安値を探したつもりですが、ざっくりとした検索ですのでもっと安い店舗があるかもしれません。また、1つだけ、既に型落ちの機種らしく、オークションのものもありました。さらに、機種によっては今日の更新の予定金額を超えてしまったものもありました。最初に市価のデータをとった望遠鏡屋さんの方が安い場合もあり、また家電屋さんの方が安い場合もあって、さまざまです。


というわけで、本日、これまで!2万円コースお買いあげ、いかがでしたかぁっ!? (まだ つづく)

*1:現在、アクションVIIという名称のようです。