奥沢駅前音楽祭

昨日、世田谷区の奥沢という街の「駅前音楽祭」にいってきました。
実は、TAMTAM*1が出演するというので、そちら目当てです。メルマガ「たむメル」で知りました。TAMTAMが毎年この音楽祭に出ているのは知っていたのですが、聴きにきたのは初めてです。


司会者と出演者のMCで改めて知ったのですが、ここ奥沢という街は多くのミュージシャンが住んでいるそうです。そのつて、『地元に住んでいる』とか『住んでいる人の紹介』で、実にさまざまな種類の音楽が楽しめるのです。(司会のフリーアナウンサーの女性も地元在住とのことです。)プロの人、元プロの人、上手い人が指導するアマチュア、いろんな人がいますが、皆さん心から楽しそうです。うちの地元でもこういうフェスティバルやらないかな…無理だな…カラオケで演歌のおじちゃんおばちゃんだらけになっちゃいそう…(笑)。
場所はホントの駅前。初めて来たのですが、いきなりステージがあってびっくりしました。たまたま説明書きがあったので知ったのですが、このステージのある場所、いつもなら「ふんすい広場」らしいです。噴水のある池を丸ごとカバーしてしまって、上にステージを設営したんでしょうね。そのうち「いつもの奥沢駅前」を見に行ってみたいと思います。
駅前だし、すぐ脇に踏み切りもあるし、演奏の合間に電車のゴトゴトという通過音が聞こえます。最初はちょっと気になりましたが、あら不思議、そのうち慣れてくると独特のBGMっぽく感じるようになってきました。これ、一種の奥沢らしさって言っても良いんでしょうね。


この音楽祭は土日の開催ですが、私の現地到着は日曜日の15時過ぎでした。残り時間は多くはありませんでしたけど、それでも、詩吟、シャンソン、尺八、児童合唱団、ヒップホップダンス(キッズと若者)、よさこい踊りなど、実に盛りだくさんに楽しめました。(代わりに、一組あたりの持ち時間は少ないです。ちょっとずつ、いろんなものを味見する感じですね。)
尺八とアコギ、曲によってはカホンを加えたユニットが見事でした。尺八の現代風な演奏ですけど、アコースティックな音同士が響き合って、独特の世界を創っていました。
おもしろかったのは「ジャンベ」という(ズバリ、太鼓の名前ですが)グループの、リズムパフォーマンス。段ボールドラムをペットボトルで叩くというもの。一つの箱でも、大きな面を叩くと低い音が、小さな面を叩くと高い音がでるわけで、加えてペットボトル同士を叩くという小技もあります。隣り合った人同士がたがいにペットボトルを出して打ち合わせるのが決まるとカッコイイですね。(時々、空振りも見られますw)これおもしろいなぁ。職場の文化祭的な行事でできないかなぁ。
で、TAMTAMに詳しい方ならすでにお気づきと思いますが、もちろんこのグループに、プロのパーカッショニストであるMariさんがからんでいます。いや、主催している…と言った方が良いのかな?


夕方になり、あたりが少し暗くなり、ちょっと肌寒くなった頃、TAMTAMがステージに登場。今日の曲は…

  • 恋人じゃない
  • でもさ
  • 太陽になりたい


TakaさんのギターはMartin D-28みたいですね。ピックアップを内蔵してエレアコ仕様にしてありました。もしや'70年代?とか思いましたけど、どうかねぇ…?とてもアコギらしい音を出していました。


トリはジャズグループ。かなりライブ慣れしているプロの皆さんです。さすがだなぁ。暮れ行く奥沢の駅前に流れるジャズのメロディ。お天気も良くて、風に吹かれながら、たいへん気持ち良かったです。

*1:同じ名前のバンドがあるようですが、ここでのTAMTAMは1994年から活動しているTakaとMariのユニットです。2008年から活動しているダブバンドの方ではありません。