2012年5月21日の金環日食(6)

金環食まで、あと3ヶ月になりました。今回は、太陽を観察するためのフィルター類の紹介がメインです。
金環食の、世間での認知度はどんな感じなんでしょう?
私の職場では、文具店の外回りの人が、日食観測グラスのパンフレットを置いていきまして、時々、金環食が話題に上がっていますが、盛り上がっているというほどではありません。『直前になると必ず品薄になりますよ』と言っていますが、今のところ誰も買いませんねぇ…。いろいろ出回っている商品の中では、お買い得な方なんですけどね。
ブツはこれです。ちゃんとした規格(CE DIN規格 EN169遮光度13)のガラスフィルターで、耐久性も良さそうです。こちらは楽天で最安ですが、店によって、おおよそ倍くらいの値段の開きがあります。職場にあったパンフレットでは\280でした。


フィルターの大手メーカー、ケンコーから発売されている『太陽観察専用サングラス』。大きなカメラ屋で、\980程度で売っています。デザインが4種類あります。

ちょっとお高いんですが、日食を見ようとするなら、目の安全を考えて、ちゃんとした物を買って下さい。JIS規格やEN規格の説明書きが書いてある物を選びましょう。
↓こんな、メガネタイプもあります。
太陽日食観察メガネ

太陽日食観察メガネ
価格:399円(税込、送料別)


日食観測用メガネと解説書が一緒になった書籍もいろいろ発売されています。
こちらは、八王子駅前の、くまざわ書店で購入しました。\1000を超える商品が多い中、両者とも\500前後でしたので、迷わず両方購入(笑)。

アフィリエイトを貼っておきます。右のやつ(誠文堂新光社)は、アマゾンでは取扱いがないようです。


↓もう一種類、これも見つけたら買うつもりです。もはや、日食グッズコレクター(笑)。


さて、先日、八王子駅前のビックカメラと、秋葉原ヨドバシカメラでリサーチしてきました。上記のフィルターメーカー、ケンコーが作った無料パンフレットが2種類あったので、早速ゲット。(2店舗回って、この無料パンフレットだけで済んだのは、最近の物欲スパイラルな私にしては奇跡的です…w)

中には、日食そのものの解説のほか、撮影の仕方やフィルターの紹介も載っています。

さて、ここでツッコミを。「日食の種類」の説明なんですが、なぜか2種類のパンフレットで異なる写真を使っています。しかも、部分日食の説明に、三日月の写真が使われているという珍プレイ。地球照までちゃんと写っていますね(笑)。おんなじ写真を使えば何も問題ないのになぁ…。


撮影用のフィルターに関しては、ヨドバシはさすがに在庫がありましたけど、ビックは品薄気味。撮影を考えている方は(テスト撮影も必要ですし)早めに入手した方が良さそうです。


こんな商品もあります。太陽観察専用オペラグラス。もう買っちゃいました(笑)。「専用」とか「3倍」に萌える方にはオススメです(笑)。ボディカラーが赤じゃないのが残念ですけど。

本体には◆太陽観察専用◆の文字が。

裏面。一応、規格の遮光ガラスを使用してあります。このガラスが内蔵されているので「太陽観察専用」なのですが、代わりに、普通の風景は一切見られません。ホントに、太陽だけ見るためのオペラグラスです。(ベテルギウズが超新星になったら活躍するかも…???)

持った感じは「超軽量」。ガラスはフィルター部分だけで、あとはオールプラスティックと思われます。耐久性は期待できませんが、2030年の北海道金環日食まで持たせたいですね。
このオペラグラスで撮った太陽。撮影は難しいですね…。でも、こんな感じの、黄緑色の太陽が観察できます。像質はまぁ、オペラグラスなので*1あまり良くはありませんが。でも、太陽が通常の3倍大きく見えます。3月11日にはこれで黒点も見えました。

↓こちらで購入。もっと安いところも出ています。


さて、ここまでいろいろ書いてきましたが、実は、お知り合いの皆さんに配布すべく、お手製太陽観測フィルターを準備中です。既に材料も入手済みですので、ご期待ください。

*1:オペラグラスとは、凸レンズ1枚+凹レンズ1枚の「ガリレオ式」で構成された簡易な双眼鏡。レンズが少ないので、安いけれど像には色がついたりして、性能は良くありません。双眼鏡マニアとしては「ないよりマシ」程度の位置づけです。