近い月・遠い月


ちまたでは「何とかムーン」っていう言葉を使って話題作りしていますが、たぶんバイラルメディアのヒット数稼ぎですよね…。何しろ明確な定義付けもなくて、何の検証も考察もしないで記事にしているメディアが多いので、あきれています。(いくつかはこういう傾向に苦言を呈しているサイトもありました。)それにしても、簡単に造語を作ってしまい、大した思慮もなく広めてしまうのはいかがなものか、と思います。
それはともかく、ふだん月なんて興味ないっていう人も、月に目を向けるきっかけになっている、として、前向きに捕らえる向きも多いです。


で、肝心の今夜のお天気が完全にダメダメなので、過去の画像から比較してみました。なかなか思うような日に晴れず、満月も微妙に外しており、また今年の最近でも最遠でもありません。でもその時の軌道における最近と最遠に近い日の画像です。距離や視直径はステラナビゲーターで計算したものです。


遠い月。2016. 3.24 22h13m 視直径29.7' 距離401,700km


近い月。2016.10.17 22h41m 視直径33.8' 距離353,400km


単純に重ねると、こんな感じです。

あれっ?こんなに違うの?もしかしてズームの精度が悪いかな?と思って、ディスプレイの画像を定規で計測してみました。遠いのが96mm、近いのが109mm…ざっくり計算してみると、ほぼ合っていました!


せっかくなので、向きを調整したうえで、並べてみました。


われながらちょっと感動。これ、よく本では見ていましたけど、いつか自分で撮った月でやってみたかったのです。コンデジ手持ちで気軽に撮る、この「お手軽ブログ更新」の積み重ねが、初めて役に立ちました。