木星・土星の接近

ここのところ宵の南西の空に、明るい星が2つ、斜めに並んでいます。明るい方が木星、やや暗い方が土星です。
木星の公転周期は12年。土星は30年ですが、20年に一度、木星土星に追いついて並びます。地球から見ると、2つの星がすぐそばに並んで見えます。それが今年なのです。
木星土星、それぞれの軌道の微妙な傾きによって、毎回接近の具合は変わるのですが、今回は非常に条件が良く、(地球から見て)月の見かけの直径よりも接近します。「肉眼で見分けられないのでは?」という説もあり、伝承にある「ベツレヘムの星」はこの2星の会合だったんじゃないか、という話の元でもあります。

【画像】1901~2100年の間の木星土星の会合(太陽中心で検索したもの)
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今年の木星土星の接近の様子、毎日のシミュレーション。上が天頂、下が地平線です。丸い視野円は7度。わが家の7x50双眼鏡のものです。
四角い写野枠はAPS-Cでの200mmのものです。なぜセンターを外したかというと…答えは12/17の画像にありますが、この日、細い月がすぐそばにやって来ます。
図は、わが家付近における毎日17:30の様子です。東経140度の地点でのシミュレーションなので、お住まいの地域によってズレがあります。例えば西日本では18:00頃の様子になると思います。
2020/12/10
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2020/12/11
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2020/12/12
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2020/12/13
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2020/12/14
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2020/12/15
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2020/12/16
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2020/12/17
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2020/12/18
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2020/12/19
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2020/12/20
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2020/12/21
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2020/12/22
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2020/12/23
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2020/12/24
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2020/12/25
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2020/12/26
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2020/12/27
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2020/12/28
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2020/12/29
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2020/12/30
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2020/12/31
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2021/1/1
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最接近の頃、望遠鏡で見た様子。視野円は30分、およそ月の直径です。
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日本では見られない最接近時のシミュレーション。相当の高倍率でも同じ視野に見えるはずです。
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シミュレーション画像は全て「ステラナビゲーター」にて作成しました。