12時間の軌跡(2013)

今年も撮れました。「12時間の軌跡」。これは、一言で言うと、一晩中の星の動きを1コマに撮る…ものです。
昨年のはこちらです。 → 2012年12月26日


これが完成版「12時間の軌跡'13」です!!!

合成には「Sirius Comp」を使用しています。下弦の月がありますが、たいへん良く写りました。
あ…左下の街灯も補正したいなぁ。いつもは木の枝に隠れているのに、風が強い時間帯があって、かなり明るく写ってしまいました。

12時間の軌跡'13
2013年12月24/25日 17h52m〜05h51m (JST)
(30秒露出+30秒中断)×720コマ 「Sirius Comp」にて合成
カメラ PENTAX K-5 内蔵インターバルタイマーを使用
レンズ smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED → 12mmで使用、絞りF4.5
ISO400
1728x1152 jpgで記録(1コマ約2MB)


ここまでにするにはいろいろと失敗がありました。詳しくは昨日の更新をお読みください。
まず、撮り始め。見事にピンぼけです。17h40m。


やっとまともに撮れた最初のコマ。17h52m。中央上部にカシオペア座

上のピンぼけに写っているのは、右にカペラ、左にベガとデネブとわかります。


おかげで露出終了もずれ込んでしまい、明るくなってしまいました。これは最後から2番目、05h50m。


最後をこのままで合成すると、こんな感じになります。


そこで、この程度に明るさと色調を調整します。すると完成版の色合いになります。

画像処理には「ステライメージ7」を使用。全720コマのうち、最後の8コマを調整しました。




露出中、たくさんの飛行機の他、流星と思われるものが2個捕らえられました。
20h40m。左下です。


部分拡大。杉の木の上の明るい星は、はくちょう座のデネブ。


05h36m。中央上部、北斗七星が高くなっています。


拡大すると、実は微妙にピンぼけです。右下の四角形は、りゅう座の頭部。