Superbowl XLVII

第47回スーパーボウルが終わりました。終わっちゃいました。はぁ…。(←気が抜けている)
今年のスーパーは見所満載。私としてはどちらにも勝って欲しい、そんな対戦になりました。そもそもプレーオフ全試合見ていると、どちらのチームにもある程度の情が湧くというか何というか…。応援したくなるものなんです。


AFC ボルチモア・レイブンズNFC サンフランシスコ・49ナーズ。この2チームのヘッドコーチ(プロ野球で言えば監督です)は、兄弟なのです。兄のジョン・ハーボーがレイブンズの、弟のジム・ハーボーが49ナーズのヘッドコーチ。もちろん、ヘッドコーチの兄弟対決は史上初です。ジムはかつてNFLのプレーヤー。QBとしてシカゴ・ベアーズなどで活躍しました。ジョンはプレーヤー経験はなく、初めからコーチングを学んでいたそうです。


ボルチモア・レイブンズ。1996年、クリーブランド・ブラウンズ(ブラウンズの快足RBエリック・メトカーフ好きだったなぁ)がボルチモアに移転してできたチームです。新興チームではありませんが、こういったチームはなかなか強くなれないもの。ところがレイブンズは別で、2000年シーズンには早くもスーパーボウルで勝っています。レイ・ルイスを中心としたディフェンスの強化に力を注いだのが成功したと言われています。そのディフェンスの中核、レイ・ルイスは今シーズン限りでの引退を発表。果たしてルイスはスーパーでの勝利を花道にできるか…?というのが注目の一つです。
もう一つ、QBのジョー・フラッコが果たしてスーパーで勝てるか?ということ。フラッコはルーキーシーズン以来連続でチームをプレーオフに導いている『ある程度勝てるQB』なのですが、まだスーパーボウルにはたどりついていません。果たして大舞台で実力を発揮し、『超一流QB』の仲間入りができるのか?
しかし、今世紀に入ってからAFCチャンピオンとしてスーパーボウルに出るには、超一流QBのトム・ブレイディ、ペイトン・マニングベン・ロスリスバーガーを倒さないといけないんですよね。いやー、大変だわ。実際、2001年〜2013年の13シーズンのスーパーボウルで見ると、上記3人の属するチームが13回中10回出場しています。残り3回のうちの2回がレイブンズ。レイブンズは、大鵬柏戸の影で虎視眈々と優勝を狙っていた佐田の山…ってところでしょうか。(例えが渋…いや古すぎ…w)


サンフランシスコ・49ナーズ。1980年代からのフットボールファンには最もなじみの深いチーム。そう、あのジョー・モンタナの49ナーズです。ナイナーズのスカーレット&ゴールドのユニフォームがスーパーボウルに帰ってきた!それだけでオールドファン(でもないか…?)には涙ものです。加えて、現在のスターターQBキャパニックは、正QBスミスの負傷で巡ってきたチャンスを生かし、ここまで上り詰めてきました。まるでモンタナの負傷の後にヤングが台頭してきた時のようです。(NFLではよくある話で、ペイトリオッツのトム・ブレイディも正QBブレッドソーの負傷で巡ってきたチャンスをものにして現在に至っています)パスだけでなく、自身のランも大きな武器になる…そんなところまでスティーブ・ヤングと共通点があります。(体型とかプレイスタイルは全く似ていませんけど…)
NFCは比較的『戦国時代』かな?この13年で複数回スーパーボウルに出場しているのはニューヨーク・ジャイアンツくらいです。ジャイアンツは3回出て2勝1敗ですから、ここ10数年のNFCでは最も安定した強豪チームといえるでしょうね。ただし所属している地区が毎年激戦で、プレーオフに出るのがまず大変、といった背景があります。


そんなこんなで臨んだスーパーボウルでしたっ!終わり(笑)。見てなかった方、試合の結果は新聞かネットのニュースで確認してください。(丸投げ…w)


以下、オマケ。


NFLの理念として、『各チームの戦力を均衡させて、リーグ全体を面白くする』っていうのがあります。完全ウェーバー制ドラフト、つまり前年成績の悪かったチームからドラフト指名が先にできるシステムだったり、サラリーキャップといってチーム全体の選手への報酬金額の上限を決めて、金持ちチームが良い選手を独占しないようにする、とか。この理念を生かせば、チーム力の強化はある程度できるはず。全部で32チームですから、特定のチームを応援し続ければ、平均32年に1回は優勝が味わえる、という希望的観測ができます。
そこでDDな私、現在の弱小チームがいつになったらスーパーボウルに勝てるのか、それが非常に楽しみです。私がNFLを見始めた頃に弱小だったニューイングランド・ペイトリオッツは今や強豪の中の強豪ですし、やはり弱小だったセントルイス・カージナルスアリゾナに移転した後、スーパー出場を果たしています。(残念ながら負けてしまいましたが)しかし…デトロイト・ライオンズはいつになったらスーパーボウルに出てくるんだろう…?また、スーパーボウルに出たけど負けてばかりの、ミネソタ・バイキングスバッファロー・ビルズは、勝てる日が来るんだろうか?とか、興味は尽きません。さて、現在の32チームがすべてスーパーで優勝を経験するのはいつの日なんでしょうか???


話がそれっぱなし(笑)。これってスーパーボウル前に書く事だよなぁ…とか思いながら、先ほどまで再放送を見ていましたけど…。結果として、レイブンズおめでとう、レイ・ルイスが引退の花道を飾り、ジョー・フラッコはMVP良かったね、って事になりました。
来シーズンは、49ナーズではキャパニックの活躍、また正QBだったアレックス・スミスの去就も注目されます。また、レイ・ルイスの抜けたレイブンズは強さを持続できるのか?そして、今シーズン活躍したルーキーQBたちも気になりつつ、ど寒ブログでの今シーズンの終了とします。選手の皆さん、コーチ、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとう。来シーズンも楽しみにしています。