部分月食→どん曇り

今夕、部分月食がありましたが、当地は曇りでした。ただ、雲を透かして月は見えました。欠けている形がどうにかわかる程度でした。


昼間は良く晴れていまして、期待がふくらみました。やる気が盛り上がってきたので2時間の休暇を取得し、観測地の下見に出かけました。今回の月食は空の低いところで起きますので、自宅では現象の前半が全く見られないのです。そこで近所の田んぼ道で南東の開けている場所をいくつか見てきました。それなりに良い場所が2カ所ありましたけど、道が細いので、万が一車の通行があった場合が問題です。
下見から帰り、ちょっと休んでいるうちに寝落ちしてしまいました。はっと気がつくと2時間もたってしまっていて、これじゃなんのために休暇を取ったんだか…(笑)。しかも、もう月も上って、月食も始まっている時刻なのです…。
外を見ると、どうやら曇っている様子。ここはあわてず、とりあえず夕食の買い出しを兼ねて田んぼ道へ行ってみます。すると…なんにも見えない…(泣)。6月の夕方はなかなか暮れません。まだ空が明るくて、晴れているのか曇っているのかよくわからないのです。しかも雲にムラがないので余計にわかりません。
とりあえず、南東の空が開けている、近くの公民館に駐車し、弁当を食べながら晴れ待ちしました。空はだんだん暗くなっていきますが、なんにも見えてきません。ここで気がついたのですが、もしも晴れていたら、空の明るさが時間とともに微妙に変わっていくので、けっこうきれいな写真が撮れたんじゃないかなぁ…。
あきらめて帰宅してパソコン起動。検索すると、仙台からユーストリーム中継をしていました。これで見ることにして、ちょっと休憩。
でも見ているうちに、やっぱり天気が気になって、何度か外に出たり入ったり。自宅からはまだ見えませんが、徒歩3分ほどの道端から、19h50m頃、ようやく雲の一部が明るくなっているのが見えました。つまり、月がそこにあるのはわかるのですが、形などはほとんどわかりません。またあきらめてユーストリームを見ます。
さらに30mほどたち、もう一度見に行きました。月が上って来た分、さっきよりいくらか良くなっている感じがします。少し期待を持ちました。
20h30mを過ぎ、ようやく自宅から月が見えるようになってきました。玄関を出て正面の林のすぐ上に、月が見えます。相変わらず形も良くわかりませんが、とりあえず記録写真を撮ることにしました。


20h46mの月。


本当はこんな形に欠けているはずなのです。


露出を長くするとこんな感じ。高度が低いので地上風景が写り込みます。

同じ曇りでも、積雲が流れていくような状況だったら、風景写真的なショットが撮れるんですけど…。今日みたいなムラのないベタ曇りではどうにもなりません。


こんなんで遊んでいました。

月は、飛行機が通るコースにいました。なので、飛行機を待ち伏せして、月とツーショット。何回か撮りました。高感度にしてシャッター速度を早くすると、月明を背景にして、飛行機の形が少しわかるようになります。


ちょっと拡大してみます。…しかし、月の模様も判別できません…。


さらに拡大。飛行機は流れていますが、回折像が良い感じに出ています。


データを簡単に書いておきます。
PENTAX K-5 SMC PENTAX 200mmF4 → F5.6 ISO3200 1/25 固定撮影


というわけで、最初の気合いはどこへやら。でも肩の力を抜いて楽しめました。まぁ60点かな。でも良いんです。今日曇った分は明後日の金星太陽面通過に晴れてくれれば。…っていうけど、天気予報はどんどん悲観的な状況になって来ています。あーあ、明後日、どうしようかな…???