インターバル撮影してみました

ペンタックスK-5には、インターバルタイマーが内蔵されています。これは、一定の時間間隔でシャッターを切ってくれる機能で、カメラを固定して長時間対象を追う場合に使います。撮りためた画像を動画にすると、何時間もの動きが数秒で再生できます。
以前のカメラでは、タイマー内蔵レリーズを接続して(または人力で地道に…)撮るしかなかったのですが、タイマーが内蔵されていれば、三脚に固定したカメラだけで撮影できます。開始時刻を設定できるので、ケーブルレリーズすら必要ありません。むしろ風が吹いてブレの原因になりかねないので、かえって邪魔なくらいです。
この機能を利用して星空を撮影してみました。jpg画像を動画にする方法をネットで調べて、すぐに実行。3時間の間、1分おきに30秒露出。180コマ撮影の画像が、15秒ほどの動画になりました。
今日はYoutubeのアカウントを取って、早速アップロード。まがりなりにも『動画職人』の仲間入りです(笑)。


作品第1号。東の空に上るアークトゥルスうしかい座α)。3月20日撮影。

5月の金環食の時、太陽の赤緯アークトゥルスと同じくらいですので、はほぼこれと同じ軌跡をたどります。つまり、この動画、金環食のリハーサルの一つなのです。
動画にすると、少しくらい雲が出た方が、動きがあって良いと感じます。実際の観測では、雲なんか邪魔にしかならないんですけど…。今回、ちょっと雲を見直しました。


これは西の空の星の動き。3月21日撮影。明るい星は、上が金星、下が木星です。

木の枝のまにまに、沈んでいく金星が見えます。これは予想しておらず、うれしい誤算です。最後の頃は左側にオリオン座がやって来ました。


北極星付近の星の動き。これは撮影2時間。もっと長時間撮らないとわかりづらいですし、もっと広角にして北斗七星かカシオペアを入れないと物足りません。できれば両方入ると良いのですけれど、フィッシュアイが必要になるかな?


インターバルタイマー、この機能があると、2時間とか3時間の観測の間、つまり、いろんな天体をながめて楽しんでいる間に、カメラは勝手にどんどん画像を撮りためていってくれるわけです。(昨夜はコタツで2時間寝落ちしている間に、でした…w)いやぁ、デジカメは便利になったものです。
しかし、今見てみると、いずれの動画も星の写りがいまひとつ。というのは、空の透明度が今ひとつなのです。もう春になっちゃったからなぁ。もっと早くから始めれば良かったなぁ。でも、この先の楽しみがまた増えたので、よしとしましょう。