醤油の池

この間の地震の被害が、隠れたところにありました。“大丈夫かと思っていたら、実はやられていた”…って、けっこう効きますね。ボディブローみたいに。


整理棚と米びつの間…一見、何もないような気もしますが…


整理棚をどけてみると、このとおり。「醤油の池」ができていて、落下した爪楊枝が浮かんでいます。

右側の米びつは、レンジ台を兼ねています。電子レンジのさらに上に天板があって、地震後、その天板の上にあった調味料類は、まるで掃除したかのように全てきれいに落下していました。その時、醤油差しは左側の整理棚の上で発見されたのですが、既に大量の醤油を整理棚の屋上、ふりかけの袋の上にまき散らしていました。そこだけの被害ですんだと思っていたのですが、迂闊でした。まさに都会の惨劇。ビルの谷間にできた血だまり。


復旧には、ペーパータオル4枚、ティッシュペーパー2枚を使用しました。既に数日が経過し、塩が浮いてきていました。ゴキブリが舐めたりしたかもしれません。

よく見ると、整理棚の裏側に、醤油が垂れた痕がありますね。惨劇を物語る爪痕です。


まだまだ片づけていない箇所が多いのですが、きっとこんなふうに、自覚していない被災場所があるに違いありません。果たして本格的な復旧はいつになる事やら…。