今、天文ファンの間で話題のマンガ「宙のまにまに」(そらのまにまに)です。

- 作者: 柏原麻実
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/04/23
- メディア: コミック
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珍しく、高校の天文部を舞台にしたマンガで、帯にも「ハイテンション天文部ラブコメ」と書いてあります。そもそも文化部をモチーフにしたマンガも珍しいんですけど、その中でも天文部っていうのはなかなかありません。天文好きな高校生なら「星のローカス」なんてありましたけど、他に知らないので、あったら教えて下さい。
このマンガ、天文や観測に関する知識や情報も割合正確に考証されているのが、好感が持てます。星座や天体についてはもちろんですが、例えば観測用の減光ライトとか、寒いときに星を見るための服装なんて、なかなか本には書いていませんからねぇ。
そんな天文部マンガ「宙のまにまに」は、現在6巻まで出ています。楽しんで読んでいますが、最もリアリティに欠ける部分は、まぁマンガだから仕方ないんですけど、「美男美女ばかり揃いすぎてる」ってところでしょうw ついでに「性格がねじ曲がっているヤツが一人もいない」ってのもアンリアルですなぁw もしもリアリティを追求するなら次のような要素が必要だと思います。
- 普段は暗いおとなしいけど夜になると元気になるキャラ
- 部室に来ても勉強ばっかりしてるキャラ
- 部室に来てもマンガの話ばっかりしてるキャラ
- 理解のない親と教員
- 合宿に横やりを入れる生徒指導教員
- 誰かを曇り男(女)に祭り上げる傾向
- 女の子目当てで合宿に遊びに来る態度のでかいOB
- 合宿の時だけあらわれて大量にメシを食う部員
- 幽霊部員
- 合宿は「大貧民」大会
- 天文への興味から他に関心が移っていき退部するヤツ
- 星ばっかり見ていて成績が落ちて怒られるヤツ
そのほかまだまだ考えられるけど…
…などなど、上げていけばキリがありません。まぁ、無難にキレイにまとめているっていう印象がありますね。舞台が「男子校天文部」だったら全く違う傾向になると思いますw
かくいう私ですが、実は高校時代には天文部(地学部でした)には1年しか所属していませんでした。中学の頃から既に学校外のサークルに入っていて、社会人や大学生の皆さんと活動していたので、学校の部活に入る必要があまりなかったんです。一応、名目上、何らかの部には入らなくちゃいけなかったんですけど、クラシックギター部の幽霊部員だったり、写真部の幽霊部員だったりしました。あ、運動部に入ったことはありません。にぶい方でしたから…。
ところで、文化部といえば思い出すのは「究極超人あ〜る」です。「あ〜る」では「光画部」、いわゆる写真部が舞台ですが、「宙のまにまに」にもずいぶん影響を与えていると思われます。何といっても、生徒会長が才女で、主人公たちを目のかたきにしている、って点が似ていますw そのうち、変な科学者が出てきたり、新入部員をめぐって運動部と試合したり、部室争奪戦でドンパチやったりするんでしょうか…しないな、たぶんw
「宙のまにまに」7月からTVアニメ化決定!