今夜の一杯「Ginger Beer」

ノンアルコールバー「Cucumber」へようこそ!
今夜の一杯は、ジンジャービアです。(ジンジャーエールとほぼ同じです。)今日は3種類を比較してみました。左から、カナダドライ、ノースウェスト、フェンティマンス・ジンジャービア。

色の比較のため、後ろに白い紙を置いてみました。左から右へ、薄い色になっています。



◆Canada Dry (コカ・コーラ社)

「カナダ・ドライ」、一番良く見かけるジンジャーエールです。甘味、酸味のバランスがとれていて、最も万人向けに調整されていると思います。ジンジャーエールとは本来、ショウガ風味の炭酸飲料なのですが、ショウガっぽさは全然ないですねぇ。その方が逆に受けが良いのかもしれません。炭酸が強めなのは好みが分かれるかもしれません。


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◆Northwest (Panoco社)

パノコ社の「ノースウェスト」。カナダドライよりも辛口で、口に含んだ時にふっとショウガの風味が感じられます。これがジンジャービアなのでしょうけれど、この風味は嫌いな人もいるかもしれません。また、飲んだ後、のどのあたりにピリッとしたショウガの辛さが残ります。その刺激が好きな人には良いですね。私は、この感じ、好きです。


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◆Ginger Beer (Fentimans社)
 
フェンティマンス社のジンジャービア。試した中では最も辛く、最も薬草臭いです。なんだか、とても身体に良さそうです。ラベルによると、「最良の原材料と英国で90年以上も前から守られてきたレシピが使われています」とのこと。(元々、ジンジャービアはイギリスで家庭で作られていたのです。)さらに「成分の一部が沈殿することがあります」とは…。飲んだ後、口中がショウガ風味になります。最初は違和感がありましたけど、慣れるとなんだかクセになります。これ、飲んでいると夏負けしないかもしれません。実際、薬効成分がたっぷり入っているようで、これこそが本当のジンジャービアなんでしょう。


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ところで、ジンジャーエールとジンジャービア、つまり、エールとビア(ビール)の呼称の違いがあるのは何故なんでしょうか?一言で言うと、「サッカロマイセス・セルビシエ」と「サッカロマイセス・カールスベルゲンシス」の違いです。 (なんのこっちゃ!?…詳しくはWikipedia「ビール」の項をご覧下さい。どうせwikiでひろった、にわか知識ですからw)
早い話、ビールの中でも、上面発酵のものを現在「エール」と読んでいます。対して下面発酵のものは「ラガー」です。要するに、エールとは、ビールの中でも発酵のさせ方が違うわけです。
ジンジャービアは元々イギリスの家庭で作られている発酵飲料でした。それに似た飲料を大量生産することに成功したカナダドライが、商品化するにあたり、伝統的なジンジャービアと区別するために「エール」という名前を使用したのではないでしょうか?そしてその後、各国で売られるようになり、「ジンジャーエール」という呼称が定着したと思われます。


先日、佐紀ちゃんパシイベの後、ロカベリーさんと、ちょっとお高めのレストランで食事したのですが、その時に飲んだ「モスコミュール」が美味しかったんですよ。モスコミュールは、ウオッカジンジャエールで割ったカクテルなんですが、一口飲んで『あっ、美味しい!これ、ジンジャエールが違う』と思いました。口の中がショウガっぽく、辛くなったんですよね。それで、ピリッと辛いジンジャエールを飲んでみたくなり、ネットで探して取り寄せました。いつも飲んでいるカナダドライじゃない事は確かなので、輸入品だろう、と思い、上の2社にたどりついた、というわけです。こんなふうな「味との出会い」もあるんですね。良い経験をしました。


ところで、さすがに3杯飲むとお腹にたまります。寝る前にちゃんとトイレに行かないと、おねしょするかも…ww


【追記】お味見ご希望の方、まとめ買いをしましたので、わが家においでの際にどうぞ。