新刊「大彗星、現る。」

今年の秋から冬にかけて、アイソン彗星が明るくなると予報されています。かつてないほどの大彗星になる…との予報すらありますが、果たしてどうでしょう???
私たちの世代にはこんなジンクスがあります。『マスコミが騒ぐと彗星が暗くなる』…。これ、彗星は一つの例えで、実は『天文現象が予想外れになる』ということです。というのは、1972年10月に大流星雨になると言われたジャコビニ流星群、1974年1月に大彗星になると予報されたコホーテク彗星、いずれも大騒ぎした割には大したことがなく、大外れに終わったのです。逆に、この一連のできごとで学者さんが慎重になったのか、あまり騒がれなかった1976年のウェスト彗星は大彗星になりました。でも1990年のオースチン彗星はこれまたしょぼく終わってしまい、まこと彗星の予報は水ものだと思い知らされたものです。
その後、1996年の百武彗星、1997年のヘール・ボップ彗星と立て続けに大彗星となり、流星群では2001年のしし座流星群の大出現があり、だんだんこのジンクスも忘れられて来た感があります。


そんな中、今年は2個の彗星が明るくなると言われ、その第一弾のパンスターズ彗星を3月に迎え撃ったわけですが…うーん、大彗星というにはやや物足りない感じで、「中の大」といったところでしょうか。いや、天文マニア的には十分楽しませてもらいましたけど、広く一般の方にアピールするにはちょっと力不足でした。でも、あと5ヶ月もするといよいよ真打ち登場。アイソン彗星がやって来るのです。


…ということで、こんな本が出ましたのでご紹介します。著者の一人は、百武彗星の頃からの天文仲間です。


本書は、彗星とはどんな天体か、その観測の歴史や近代の大彗星、そしてアイソン彗星の見え方の予報まで、豊富な図や写真とわかりやすい文章で書かれています。天文マニアにはもちろん、初心者入門者の方にも広く楽しんでいただける本となっています。宇宙や自然に興味のある方、1冊いかがでしょう?(別に、販売拡大を頼まれているわけではありませんが…なかなか読みやすい本だと思っています、これホント。)


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wikipediaには「大彗星」という項目があります。天文マニアの方ならわくわくすること確実です。→リンクはこちら「大彗星