グレージング観測結果

みゃおさんから観測結果のまとめをいただきましたので、さらに追記します。
このような図が書けました。ブログの制限のため、縮小をかけています。
※ このデータは概算によるものです。無断転載はお断りします。

ギザギザした線は、月の縁の山。探査機「かぐや」によるものです。曲線が、月に対して恒星が動いていく理論上の経路。月の縁を直線として表していますので、星の動きはこのような曲線になります。図の中心を通る曲線が、限界線の地点における経路で、観測地を南北に移動すると、上下の線になります。角度の1秒ごとのラインです。


データの部分を拡大。青・赤・緑の線が、今回観測されたデータ。

こんなふうに、観測された線が何本もあると、月縁の山の姿が浮かび上がってくるわけです。38万km離れた月の山を、地球から観測して捕らえられるのです。なんだかワクワクします。


なお、月縁プロフィールはこちらのページから参照させていただいています。→鈴木寿氏のホームページ。ここから「接食限界線」へ。
同ページから、予報されているグレージングの限界線地図を見ることができます。既に2013年版もアップされていますので、遠征観測のヒントにどうぞ。