だれだというきさまはだれだというきさまは…

昨夜のこと。ツイッターの論客、はるかぜちゃんこと春名風花さんのツイートより…。

お前は誰だ
お前は誰だというお前こそ誰だ
お前は誰だというお前こそ誰だというお前こそ誰だ

このやりとり、彼女は「パタリロ」を連想したそうなんですけど、いや元ネタがあるよ、「鉄腕アトム」のヒゲオヤジだよ、と言いたくて、でもはっきりしない記憶では書けないな、と思いまして…一晩探しました。(ちょっと話を大げさにしています。ちゃんと寝ています。)

コメントで、やはり「鉄腕アトム」、それも「十字架島」ではないかとありましたので、全集のその前後を探しました。(実は、オタク仲間がいわゆる「自炊」した画像ファイルのアーカイブが手元にあるのです。)が、なかなか見つかりません。何しろ、いっぺんにたくさんのページを見ようとすると、画像が小さすぎてセリフなんて読めません。逆に画像を大きくすると、めくるのに(次のを開くのに)時間がかかります…。アーカイブを展開しつつ、スライドショーを流しまくる…という、なんとも時間がかかる探し方になってしまいました。
画像展開に飽きたら単語検索。グーグル先生にどんな質問をしたら答えが導かれるのか、手を変え品を変え(単語を変え漢字を変え)、試しました。鉄腕アトムに関しては実にたくさんの人が感想なり評論なり書いていますので、母数が多すぎます。せめてサブタイトル(「十字架島の巻」のような)が出てこないと…。
でもツイートで「十字架島」が(仮に)出てきたので真っ先に画像を見ましたが、記憶のシーンは出てきませんでした。記憶のシーンがどんなだったかというと…

初めて出てくる殺し屋が、アトムを苦しめているところへヒゲオヤジが助けに現れる。で冒頭のようなやりとりがあって、殺し屋がピストルを出すけどヒゲオヤジが柔道で仕留める…といったところ。いつもならヒゲオヤジがアトムに助けられる事が多いのでずか、逆ということもあって記憶に残っていました。
…探しながら、少しずつ出てくる記憶…。

  1. この時のヒゲオヤジの台詞は「おまえ」じゃなく「きさま」だったかな?
  2. たしかロボット専門の殺し屋だったような…
  3. 殺し屋の名前、「0000」(ゼロゼロゼロゼロ)かも…。

そしたら、やっと出てきました。とあるブログでの殺し屋についての記述。でも画像はありません。(引用になるからマズいんですよね、本当は…)今朝早くの事です。あれ、今もう一度開こうとしましたが、見つかりません…。検索ワード、何だっけ?でもとりあえずサブタイトルは「透明巨人」という事がわかりました。



そして手元のデータから見つけ、コメント返ししたのがこれです。

私も「鉄腕アトム」からのヒゲオヤジの台詞、憶えていました。「透明巨人」で見つけましたよ!ロボット専門の殺し屋「0000」との会話です。

でも映画に詳しい手塚先生のことですから、元の元は洋画とかお芝居かもしれません。(手塚先生、画像の引用ごめんなさい)
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「透明巨人」の巻は、物質電送機を発明した若き科学者が、自分自身を師匠である博士の元に電送しようとしましたが、博士は嫉妬し、電送機を壊してしまいます。直前に電送しようとした、魚、ウサギ、ロボットと分子レベルで混ざり合い(?)、よく似た構造を持つ立体テレビから出現しますが、霧のような怪物になってしまいます。悪人側は、これを暴こうとするアトムに、ロボット専門の殺し屋を刺客として差し向けるのです。で、この殺し屋がアトムを苦しめているところへヒゲオヤジが助けに現れて、冒頭のようなやりとりがある…のです。
科学者の嫉妬…これ、手塚先生自身、若手の才能ある漫画家に対してものすごい嫉妬を抱いていたという話がありますので、博士の気持ちもわかるんだろうな…。


さて、この機会に「鉄腕アトム」読み直してみようっと。
ちなみに過去、「鉄腕アトムと真空管」というタイトルで更新した事があります。