仮面ライダー555

DVDレンタルですが、ガンダムも「V」まで見て一段落し、「ウルトラQ」を見たりしていますが、同時に「仮面ライダー555(ファイズ)」も見ていました。ところが、いつも行っているツ○ヤではなぜか最後の13巻がなかなか返ってこないようで、いつまでたっても最終話が見られずにいました。そうこうするうちに記憶が薄れてきてしまったのですが…。そこで、DMMで借りることにしました。今後、こんなふうにツタ○で欠番扱いのDVDはDMMで借りるようにします。待っていても時間ばかりたってしまいますから。
「555」は、本放送(2003年)の時、見たり見なかったりで、最終話は見た記憶はあるものの、どんなつながりで終わったのかよくわからなかったのです。なので、気になっていた作品ではありました。最初から見ていくと、なかなか面白いですね。特に、木場たちの、『オルフェノクとして、あるいは人間としてのアイデンティティに苦悩する姿』が描かれているのがいちばん印象的です。終盤は、おなじみの登場人物が次々に死んでいく描写もあり、決してハッピーエンドではありませんし、やや消化不良な面も残します。最後にオルフェノクの王は倒せたものの、冴子がその後どうなったかは描かれず、あるいは続編への伏線だったのかもしれません。(続編が作られた話は聞きませんが…。)
DVDだと、本放送ではわからなかった新兵器やオルフェノクのプロフィールなどが映像特典の「データファイル」として見ることができ、これがけっこう楽しいです。こういうのってオタク的な楽しみ方なんでしょうね(笑)。それぞれのオルフェノクの造形も、モノトーン(主にグレー系の色使い)で意識的にグロテスクに作ってあり、これもまた楽しみの一つです。
ファイズ」が「φ’s」だという事もDVDのタイトルを見て初めて知りました。ずっと、単に「5」を複数にした「ファイブスをもじったもの」だと思っていました。「555」は逆に「ファイズ」から連想した変身用コードの語呂合わせなんでしょうか?そういえば「カイザ」は「913」ですよね。けっこう安易な語呂合わせ…。まぁ、玩具のデザインを携帯電話に似せたいという必要があったのでしょうね。
ギリシャ文字との符合に気付いてwikipedia(最近はいろんな事をこれで知ることができて本当にありがたいです。)など見てみると、やはりモチーフにしているようです。ただ、ファイズギリシャ文字のφ(ふぁい)に「’s」をつけた所有格かもしれませんが、以後のライダーの名前は「適当な語尾変化」のようです。カイザはギリシャ文字のχ(カイ)に「ザ」って何でしょうね?デルタはδそのまま。変身後のマスクの造形もそれぞれの大文字「Φ」「Χ」「Δ」から来ているのでしょう。それと、あえて空集合を意味する「φ」を主人公にしたのは何か意図があるのでしょうか?あるいは『全ては無である』みたいな哲学的な意味合いでもあるのでしょうか?
ついでに見た劇場版では、「ぷしー又はぷさい(ψ…大文字はΨ)」、「おめが(ω…大文字はΩ)」に相当するライダーが出てきましたが、名前は「サイガ」「オーガ」でした。こちらの語尾の「ガ」って何でしょうね?
ギリシャ文字、実は天文関係ではおなじみなのです。星座の中の明るい星は、○○座の後に、α、β、γ…とギリシャ文字のアルファベット順に呼称します。なので、中学1年の頃には24文字(αβγδεζηθικλμνξοπρστυφχψω)を全部暗記していました。学校の点数には全くならない無駄な知識でしたけどね。あぁ、こんなふうに何でも天文に関連して考えしまう私です(笑)。
ついでに言うと、ガンダムにもゼータとニューは出てきますね。ウルトラホーク1号はアルファ号・ベータ号・ガンマ号だし、鉄腕アトムに出てくる光子ロボットはエプシロン。こんなふうにギリシャ文字はけっこう出てきます。仮面ライダーκ(カッパ)とか面白そうですけど…ねぇ、愛理ちゃん?(笑)


あれこれ脱線した感じですが、「仮面ライダー555」、面白かったです。