戦国自衛隊

この間、ベリキューがこれをモチーフにした演劇をしましたけど、実は、見たことがなかったのです。そこでDMMで借りたのですが、この時期はNFLの試合が週2回あるし、最近寝落ちが多いし、なかなか見る機会がなくて、『返却まだですけどメール』が来ちゃって、ようやく重い腰を上げた次第。
1979年の作品で、当時もいろいろ話題になった映画だと記憶しています。いわゆる「角川映画」。元々は自社の本の売り上げアップを狙っての映画作りだったようですが、テレビCMがたくさん流れ、『映画を見なくてもそのシーンの一つや二つは目にしたことがある』という人は多いはず。(自分もそうです)
さて、見てみると、そもそも「戦国時代に自衛隊がタイムスリップ」という設定からして、トンデモ…とまで言わなくても、ぶっ飛んでるわけです。映像で言えば、戦国武者と戦車が同じ構図にいたりする、そのミスマッチを楽しむ映画なんでしょうね。いや、ミスマッチを楽しめる人じゃなかったら、見ない方が良いかなぁ。私は、ツッコミどころを探すのが楽しくてしょうがないですけどね。でも、千葉真一の男くささという魅力は、誰もが同意するところでしょう。渋くてカッコイイですわ。
いろんな役者さんが出ているのも見所です。若い頃の角野卓造さん、かまやつひろしさん、ベリキュー演劇にも出演した勝野洋さん。自分的に特筆すべきは、高橋研さん。私、研さんとステージをご一緒させていただいた事があるんですよ。これ、ちょっと自慢。 参照:11月13日のブログ
自衛隊の最新兵器が、戦国時代の人海戦術に負けていくところも見所の一つかな。現代の兵器は現代にあってこそ威力を発揮できるもの。タイムスリップすると、補給路が全て断たれるわけですから、どんな兵器でも孤立した状態にあるわけです。これって兵器に対する皮肉を含んでいるのかなぁ?いや、そこまでは見えてこないけどね。
それにしても角川映画、人も火薬もふんだんに使って、金かけてるなぁ。宣伝にはもっと金かけてるだろうけど。それだけに、終わり方に不満が残ります。そんな最後で良いのかなぁ?当時はこれで喜ばれたのかなぁ?もっとこう、心の奥の方をグッとつかまれるような、そんな終わり方にはできなかったのかなぁ?…と、消化不良気味な「戦国自衛隊」でした。


ベリキュー演劇風に元の「戦国自衛隊」を呼称すると、「戦国自衛隊〜戦闘セヨ〜」でしょうか…。