今夜の一杯「Bell's」(8年&樽一号ver.)

せっかくの機会なので、樽のウィスキーを比較試飲してみました。
右が元のままの「ベル8年」、左が「ベル8年シェリー樽フィニッシュ」=「樽一号バージョン」。

ベル8年のラベル。

色の比較。明らかに濃い色になっています♪


最初は、樽から漏れ出てきた分を飲んでみたのです。が、異常にまろやか…っていうか、何か足りない感じ。明らかにアルコールが飛んでしまっていて、ウィスキーとは呼べないような代物になっています。そこで、ちゃんと樽から出して飲んでみました。


ベル8年、これについては良く飲んでいたので「典型的なスコッチ」という印象があります。最初、ちょっとピリッとした感じがあり、辛口かな、とも思うのですが、飲んでいるうちに甘味がわかってきます。底の方にピート香も感じます。後口もさっぱりとした甘味が残り、なかなか良い感じです。
さて、樽一号バージョンですが、まず、アロマが全然違います!これ、もう、シェリー樽熟成のウィスキーに近いですね。黒みつや黒糖をイメージするこの香りだけで、樽熟成をやってみた価値があると感じました。フレーバーは、やはり甘口。ハチミツのような、和菓子のような甘さが広がります。底の方に、ブドウ由来なのか樽の焦げ由来なのか、浅い渋味を感じます。全体的に、角が取れて丸く甘くなった感じです。その角が取れた分、物足りないような気もしますが、「樽熟成したら違うモノになった」という事ですから、今のところ樽一号作戦は成功しつつある、と思っています。


ベルの思い出。実は、今から30年くらい前、実家にいた頃に飼っていた犬が「ベル」だったのです。テリア系の毛が長い雑種で、臆病ゆえによく吠えました。やたら吠えるので、来客がすぐわかる、そこで「ベル」と名付けました。名付け親は私です。
酒の味を憶えた頃、良く行った酒屋「Aストア」にあったお手頃価格のウィスキー、何種類かあった中に「ベル」がありました。『ウチの犬の名前と同じだ♪』と勝手に親近感を持ち、飲み始めたのです。それからの長いつきあいです。あの酒屋、もう閉めちゃったもんなぁ。当時、つくば地区で飲む時に、唯一23時まで開いている酒屋だったんですよね。まだコンビニが少なくて、あっても酒類を置いているところは少なかったですから、貴重でした。またこの「Aストア」、屋上に大きく「酒」と書いたネオンサインがあって、それが筑波山で天体観測をする場所から望遠鏡で読めたというのも懐かしい記憶です。


さて今も「ベル」は大好きです。一推しです。「ベル」といったら「お鈴」じゃないですか!ww
そんなわけで全国の鈴木さん、ウィスキーは「ベル」をご指名ください(笑)。