今夜の一杯“Vega Real”

スペインの赤ワイン「ヴェガ・レアル」です。


スペインのリヴェラ・デル・デュエロ地区のワインです。マドリードの北150kmほどのデュエロ川流域です。ブドウの種類は単一でテンプラニーリョ。
豊かな香り、濃厚な色です。フルーティですが、重厚な感じがあります。渋味もほどほどで、なかなかバランスの良いワインです。

「ヴェガ・レアル」とは、スペイン語で「王の平原」という意味だそうです。「レアル」は英語で言う「royal」の事で「王立、王朝」の意味。「レアル・マドリード」の「レアル」もこの意味ですね。
「ヴェガ・レアル」で検索したら、中南米の歴史が書いてある面白いウェブページを見つけました。それによると、コロンブスが発見し、スペインが支配した現在のドミニカ共和国イスパニョーラ島のシバオ川流域、金が採れた場所を「ヴェガ・レアル」と名付けたそうです。そのあとを読んでいくと、早い話、侵略と虐殺の歴史になります。凄惨な事件も多いのですが、メキシコに行った事があるので、特にアステカ帝国の滅亡のあたりまでは非常に興味があります。ワインを飲みながら、こんな風にいろいろたどっていけるって、インターネットってスゴイですね。
またこういう事を調べていく「知的好奇心」があるって事は、とりあえず元気があるんだな、と思います。言ってみれば、「元気のバロメーター」なんですね。