Martin D-28(1979)

マーチンD-28です。ある意味、「最もスタンダードなギター」なんじゃないでしょうか。世界中のギターファンから愛されている、と言っても過言ではないでしょう。
派手な飾りはついていません。むしろ機能美が感じられるところが好きです。

典型的なドレッドノートスタイルのボディです。

マーチンのロゴです。

バック。日常生活が写り込んでいるのはご愛敬w一部、塗装がはげた跡(右上)がありますが、音色には関係ありません。

ヘッドの裏側。ヒールと呼ばれる三角形の部分があります。

ギター内部にあるマーチンの焼き印。

このギター、2003年4月、ネットオークションで落札しました。1979年製ですが、バックの塗装面に問題があるという理由で格安でした。でも普段弾きのギターにするならば、音に満足できれば良いわけで、塗装面は「そんなの関係ねぇ!」ということになります。音についても、試奏しないで買うわけですが、そこはマーチンの製品なので信頼するしかありません。(これがブランド力なんでしょうね。)信頼する、と書きましたが、実際は「賭ける」ですね。通販は一種のバクチですw
価格と品質のバランスを考えると、1970年代のアコギはお買い得です。1960年代だとヴィンテージ物として高騰してしまい、手が出ません。1980年代に入ると、良い木が使われなくなってきます。音としても、古くなるほど木の乾燥が進み(「枯れて」きて)良い音になると言われています。書き遅れましたが、一般的に、古いギターほど音が良く、値段も高いのです。
1970年代にこだわるもっと大きな理由、それは、その時期、自分自身が最も多感な時期であり、またギターに対するあこがれも強かった時期だったからです。あの頃に作られたギターが、めぐりめぐって今、自分の手元に来ているわけなのです。いったいどんな人がこのギターを演奏して来たんだろう…どんな曲を、どんな気持ちの時に…なんて考えていると、なんだかわくわくします。
1970年代に青少年だった年代が、ある程度の年齢になり、経済的に余裕もできて、『若い頃に欲しかったギター』を入手できるようになる…このようにして中古ギター市場が盛り上がるわけです。さらに現在ではインターネットという便利なツールがあり、東京のギター屋さんの在庫状況がすぐにわかります。さらにさらに、ネットオークションという『悪魔のささやき』もあります。(…おかげでギターが増えましたからw)

そんなわけで、これからもぼちぼちと私の愛機を紹介して行きたいと思います。