Simon & Garfunkel

一番好きなミュージシャンは?と聞かれたら、私は迷いなくこう答えます。サイモン&ガーファンクル。知らない人はいないと思いますが、ユダヤアメリカ人の男性2人組で、1960年代後半に活躍し、1970年には既に解散しています。
私が彼らに出会ったのは中学生の時。友人の勧めで聴いてみたのですが、すぐに好きになりました。最初に気に入ったのは、美しいメロディとハーモニー。次に、ギターのテクニックの格好良さ。そして、アルバムの訳詞を読むようになると、その深い詩の世界に入り込んでいきました。残念ながらこの時には既に解散して、二人はそれぞれのソロ活動を開始していましたけど…。
この友人、なかなか音楽センスが良く、S&Gの前にもPeter,Parl & Mary(ピーター・ポール・アンド・マリー)を聴かせてもらいまして、アメリカのフォークソングに入っていくきっかけになり、また、『ギターを弾きたい』と思うきっかけになりました。この時から、ギターといえばフォークギター、エレキギターじゃなくてアコギです。(もし最初に聴かせてもらったのがビートルズだったら、エレキギターだったかもしれません。)彼は今どうしているんだろう?その後、ジャズにはまり、ウッドベースのプレイヤーになり、アメリカで弾いているって聞いていたけど…。
話がそれました。S&Gです。思春期の柔らかい感性をわしづかみにした鮮烈な詩の世界。強烈なメッセージを、時にはストレートに、時には巧みに暗喩で隠し、そして皮肉のスパイスをきかせ、さらにメロディに乗せて聴かせてくれるのです。例えば…
  Hellow, darkness my old friend (「The Sounds of Silence」より)
  ハロー、僕の古くからの友達、暗闇よ
『一人になりたい』『明るいところなんか自分にはふさわしくない』、そう思った時の言葉で、これ以上の表現を私は知りません。
そして『弾いてみたい、歌ってみたい』と思うようになり、家にあったギターに手を伸ばしたのです。ものすごく引っ込み思案だった私が、高校の2年にもなると人前で歌う事が楽しく感じられるようになっていました。自分で言うのもなんですが、これ、ものすごい変化なんですよ。そんなきっかけをくれたのが、まさに、S&Gなのです。


そのS&Gに会いに、明日と明後日、東京ドームに行って来ます!
ブログの更新は、携帯からなので短めになると思います。



追記
先日、マイケル・ジャクソンが亡くなったから言うわけではないのですが、ご存命中(二人とも67歳)のS&Gの本物を見る機会って、たぶん今回限り、と思うのです。この貴重な機会を、思う存分楽しんで来たいと思います。
彼らも歳を取り、往年の声は再現できないでしょう。握力も落ちて、若い頃のようにはギターが弾けない、とも聞きます。でも、メンバーがそろって生きていて、しかもわざわざ日本ツアーを組んでくれるなんて、本当にありがたい事です。(ビートルズなどではもうできませんもの。)
できれば、ギルドF-30Rを弾いてくれるとうれしいのですが、あのお宝ギターはたぶん持ってこないでしょう。ヤマハのカスタムモデルか何かを弾くんじゃないかなぁ?あるいは、マーチンのポール・サイモン・モデルかもしれません。でも…やっぱりギルド使って欲しいなぁ。ポール・サイモンが好きだからギルドも好きになった自分ですから。