金星の太陽面通過を振り返る(1)

今日は、どんな機材で撮影したかを中心に振り返ります。


急な遠征に際し、装備は極力軽くしました。

  • カメラ(PENTAX K-5 1台のみ)…200mm×テレコン2倍+(ND400×2)。固定撮影。
  • 小型望遠鏡(商品名「ファミスコ」)…眼視観察用。16倍と67倍(純正アイピース)で観察。
  • 双眼鏡(CANON 10×30IS)…眼視観察用。
  • 自作太陽観測フィルター…肉眼での観察用。


全ての機材。カメラ・ファミスコ・双眼鏡・三脚2台、これらを左下のデイパックに詰め込み(&くくりつけ)、出かけました。ここに写っている物(+これを撮っているコンパクトデジカメ)が全ての機材です。

左側のカメラの三脚はマンフロット。つい数ヶ月間前に落札したもので、最近役だっています。
右側のファミスコの三脚は旅行用のよくある華奢なもの。小さくたためるのが唯一の長所です。


撮影用のカメラ。マンフロット+KTS雲台+微動雲台。軽量の割には強度がある三脚です。


レンズは200mmF4+2倍テレコンテレコンでは画質が落ちるのですが、今回は金星が小さいのである程度太陽像を大きくしなくてはなりませんので、妥協です。

400mmになりますが、この焦点距離になると、微動雲台は必須。ないとダメ、非常に能率が悪くなります。


フィルターはND400×2枚重ね。


眼視用ファミスコ。侮ることなかれ。皆既日食を2回見ている(2勝1敗)、歴戦の勇士です。

こちらにも微動雲台を持っていったのですが、取り付け方を間違えて、使えませんでした。


筒先にはアストロソーラーフィルター。朝、ホテルの部屋で貼りました。


このファミスコを、コンデジにのぞかせて撮った(コリメート方式)太陽。天頂ミラーを使用しているので、左右逆像になっています。
08h20m

11h06m 薄雲の中です。


眼視用の双眼鏡。キヤノン10×30IS。防振装置付きの、コンサートで最も活躍することの多い愛機です。

筒先にはティッシュの空き箱を枠にしたアストロソーラーフィルター。これも当日朝の作品です。


…とまぁ、こんな軽い装備で出かけたのですが、太陽や金星を「見る」には十分です。追尾という点では赤道儀があれば便利ですけど、何しろ重いので省略しました。
お天気は、「晴れ時々薄曇り」で、一時的に影が薄くなる事はあっても、太陽をロストする事は一度もありませんでした。おかげで首筋や両腕がかなり日焼けしてヒリヒリします。関東地方の皆さんからは『ぜいたく者め!』とか言われそう…(笑)。


でもこんな天気の時間帯もありました。(太陽をカメラで隠して撮っています。)薄いとはいえ、かなり雲があります。


太陽に暈がかかっています。ということは、お天気は既に下り坂です。

ちなみに九州北部は今日、梅雨入りしたそうです。あと2日早く来なくて良かった…。


終わり頃の空の様子。


最後に、泊まったホテルに感謝の念をこめて。

こんな感じで、ホテルの真ん前での観測でした。北九州空港から徒歩数分。空港隣接のホテルはここ1軒です。


一応、素泊まりコースなんですが、夕方早ければカレーライスの無料サービスがあり、また朝食はおにぎりと味噌汁、これも無料です。これで\3,980は安いと思います。部屋も清潔、スタッフも明るくて、また館内の自販機が安く設定されている(500mlペットボトルが120円)のも好感が持てます。北九州空港に朝早くや夜遅く発着する時にはぜひどうぞ。

東横インには過去にいろいろ不祥事もあって、良いイメージがなかったのですが、先日、守谷で実際に泊まってみて、一気にイメージが回復しました。例え上の人がアレでも、現場のスタッフが良ければ快適に過ごせるのでOKです!



【オマケ】
部屋番号は910。もうこれだけで、勝利の予感でしたね(笑)。