人に何かを伝える…って

必要な連絡を、人に、間違いなく迅速に伝える…ってこと。これって訓練されないとできない事なんでしょうかねぇ?『ある程度、社会の中で生きてきていれば、必要な事として身につくものじゃないのかなぁ』…と期待していたのは甘かった、という話です。


少し前、数年前と思われるメモ用紙が出てきました。あー、これたぶん、留守録がいつかかってきていたかをメモ書きしたやつだわ…。曜日から推定すると、2019年だろうな…。

0403水 携帯に不在着信
0405金 携帯にショートメッセージ
0409火 携帯に着信
 このあとは郵便が来たことのメモ
0417水 郵便で「残念ながら…」との通知が着く

これ、何かというと、定年退職を前に長期契約の保険加入の申込みをしたんですが、医者との面談の結果、保険に入れなかった、その連絡だと思います。熱心に勧誘に来ていた外交の方からの留守録ですけど、たぶん『すみません、入れませんでした』という趣旨だと思うのですが、全部の連絡が『またおかけします』となっていました。
ちょっと横道に入りますが、私、「またかけます」って留守録に入っていたら、こちらからはまず(絶対に)かけません。先方がそう言うんだから、間違いなくかけて来なさいよ、ってスタンスです。これが「お電話いただけるとありがたいです」だったら、また違う対応をしていたと思いますね。(着信があったからかけなおす…という習慣も全くありません。この習慣があると詐欺に遭いやすいと思っています。そもそも「仕事には携帯電話を使わない」そんな立場でもありました。)
さて、本題に戻ります。たぶん、会社のきまりで、「留守録には契約の可否など重要なことは入れるな」「重要なことは直接話せ」という事になっているんだろうなと推察します。おそらく、留守録から家庭争議になってしまった…等の例があるんでしょうね(ここは完全な個人の憶測ですけど)。
あとで確認したら、0313に振り込んだ全額が、0410水、既に返金済でした。つまり0409には完全な決定事項になっていたわけですねぇ。どうせ顧客には「ダメでした通知」ハガキが届くので、お知らせできるわけですが、外交の担当者、この間、何も工夫してないわけなんです。(ダメだった時は連絡するな、という社内規定もあるのかもね…邪推ですけど)
時期も良くなくて、私自身も退職と再任用(同系列の違う地区に異動する形で)の時期でとにかく多忙で気持ちに余裕がありませんでした。でも、この会社、新しい行き先にも地区の担当者がいるんですよねー。そのへん連絡すれば良いのに…と思いました。★1(こうすれば良かったのに、というのに星印をつけてみました。)
あとは古くさいやり方ですけど、郵便という手段もありますし★2、それより異動先の私あてに電話する(当然仕事として電話受けやってるし、一種の取引先でもあるし…)という当たり前すぎる手段もあります。★3

  1. 携帯電話で直接話す
  2. 信頼できる人に託す
  3. 新しい職場に電話をかける

伝達の方法として(言わずもがな)あれこれありますが、こういうケースって、あらゆる手段を使って相手に伝える努力をするのが普通なんじゃないのかなぁ?あ…でも、加入できなかったって事は、その時点でもう「顧客ではない」ことになるから、努力する必要はなくて、新しい顧客確保に時間を使え!(たぶん上司が言うのかな)ってなるのかも。

実は当時、けっこうイラついていまして、あとで話を盛ってブログに書いてやろー、くらいの考えでメモ書きしていたように思います。今回、そのメモ用紙の供養代わりに、ここに記録しておきたいと思います。

話のついでに。うつ病の病歴がある人って、快癒したと診断されたとしても、死亡保険金の厚い保険には入れないんですね。それはつまり、データとして、治癒した人でも再罹患する確率がある程度あって、さらに自*率が比較すると高い…ってことなんでしょう。まぁ保険会社さんも営利企業なんでそのあたりはシビアな判断なんでしょうね。
実はこの件、他の保険会社さんでも経験済みで、この時も内心『大丈夫なのかなぁ?また医者の判断ではねられるんじゃないかなぁ?』と思っていたのです。外交さんは「大丈夫じゃないですか?まずは申込みしてみましょうよ」みたいな言い方(さすがに決めつけた言い方はしませんけど…向こうもプロだから…)だったように思います。向こうも半分くらいは「ダメ元」で進めていたのかもしれません。
でもまぁ、こちらの印象としては『気の利かねぇヤツだったな』ということになりますね。

何かを伝える必要があるなら、いろんな手段を使って、正確に、速やかに、効率的にすれば良いのになぁ…と思ったのでした。



【追記】あの事もあったなぁ…
親族の話なんですけど、父が生前、最後の入院をした時に留守録に入っていました。
「お父さんが・・・入院しました。・・・・・・・・時間ある時に、面会に行ってあげてください・・・・・・・では。」
その時期、何度も入退院を繰り返し、身体の中に入れたチューブを交換するためにも定期的に入院していました。だから私の中では「またか…」という思いがあったのです。
でも実はこの時、かなり深刻な状態だったのです。わからないよ、それ。大事な事を言わないんだもの…。上の「・・・」の中には、「最後の入院かもしれません」とか「話のできるうちに」とか、そんな言葉が入ったはず。しかもとんでもない事に、病院名と病室名を言っていません。それで「面会に行って」じゃねーだろ…、日頃から口数が少ないのは知ってるけど大事なこと言うべき時は言えよ…と、後から思いました。

こんな感じで、『人にものを伝えること、それって、訓練されないとできないのかなぁ…』と、考えるできごとだったのです。