C/2022E3が天頂にやってくる!だけど…曇り

今夜は完全な曇り。雨も降りそうです。なので、のんびりしています。あー、もう早寝しちゃおうっと…(笑)。

…と思ったのですが、数日前から温めていたネタ。いま地球に接近中のC/2022E3、「高度」に注目すると観測条件が良すぎる、という話です。
ステラナビゲーターにて、わが家での南中時刻とその時の高度を表示させ、メモを取るというアナログな方法で一覧を作ってみました。(わが家でのデータですので、緯度経度が異なれば数値は違ってきます。)

日 付 南中時刻 南中高度 備 考
2月 3日 20:26 65.3
2月 4日 20:07 71.1
2月 5日 19:53 76.7
2月 6日 18:41 81.9 C/2022U2に接近
2月 7日 19:32 86.7
2月 8日 19:23 89.1
2月 9日 19:16 85.2
2月10日 19:09 81.8
2月11日 19:03 78.8 火星に接近
2月12日 18:57 76.0 薄明終了18:43
2月13日 18:52 73.6 薄明終了18:44
2月14日 18:47 71.4 薄明終了18:45
2月15日 18:42 69.5 薄明終了18:46
2月16日 18:37 67.7 薄明終了18:47
2月17日 18:32 66.2 薄明終了18:48
2月18日 18:28 64.7 薄明終了18:49
2月19日 18:23 63.4 薄明終了18:50
2月20日 18:19 62.2 薄明終了18:50

2月8日、89度って何だよー(笑)、ほぼ90度、天頂、頭の真上!こんな高いところに彗星が見えるなんて!いや、でも、実は高すぎて観測しづらいんです。双眼鏡だと、首が痛くなるぞ…(笑)。
真上は、経緯台にとっては一番の泣き所。水平回転軸の延長上、極座標の真ん中近くに来るわけで、天文屋さんなら「赤道儀北極星を見るようなもの」と言えばわかりやすいでしょう。
赤道儀だって、ドイツ式だと鏡筒をあっち側からこっち側に変えなきゃいけない方向だし、フォーク式だって三脚やピラーに鏡筒が当たるかも…。(南北両側に支えのあるヨーク式やパロマー式なら大丈夫ですけど。)

2月11日には火星に接近。いま冬の夜空で一番明るく見える星です。見つけやすい、でも火星が明るくて見づらい!(笑)

2月14日と15日は、おうし座アルデバランに接近します。また、15日から後は、薄明終了よりも南中時刻が早くなる…ということは、薄明が終わった時点で既に南中を過ぎているという事です。夕方、暗くなったらすぐに観測態勢に入らないといけませんね。